2017年05月11日

追悼 故横山雅俊さん

サイエンスコミュニケーション活動の仲間であり、様々な科学コミュニケーション活動を草の根的にされてこられた横山雅俊さんが4月9日に不慮の事故でお亡くなりになった。3月31日のイベントでお会いしたばかりだったので、ご逝去の第1報をサイエンスコミュニケーションネットワーク横串会(以下、横串会)の会員交流サイトで受けても、信じることができず、16日のお通夜に参列して、ようやく実感した。以下に、個人との思い出の日々を記して、個人を偲ぶ。

なお、故人の20年来のご友人である榎木英介さんが主宰するサイエンス・コミュニケーション・ニュース No.710 2017年4月17日号 Vol.1の巻頭言で故人の追悼文を掲載している。ご参照ください。


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2017年03月07日

2017年2月の主なツイート(科学と社会)

2017年3月7日 16:45 一部表現を大幅に改訂、リンク追加

2月のツイート発信件数は57件と1月に比べて27件増であった。その中で、ツイートアクティビティ(3月6日現在、以下同じ)によると、インプレッション総数(ツイートを見たユーザーの総数)の上位3件は、多い順に、

Imp1)2月23日
毎日新聞のコラム「今どきサイエンス」での「地層に残る地球の歴史」と題する記事を読んだ感想(1245インプレッション)
Imp2)2月23日
毎日新聞の特集シリーズ「科学の森」での「海に沈んだ謎の大陸 「ジーランディア」掘削し本格調査へ」と題する記事の紹介(1214インプレッション)
Imp3)2月17日
「ル・モンド・ディプロマティーク」2016年11月号掲載記事:「欧州エリートに浸透した米国式『ソフト・パワー』」の紹介(912インプレッション)

であった。なお、エンゲージメント総数(ユーザーがツイートに反応した合計回数)は、Imp1では1回、Imp2では2回にすぎなかったがImp3は26回と多かった。そこで、エンゲージメント総数を比べた。その上位4件(2件は同数)は、多い順に、

Eng1)2月12日
毎日新聞の書評欄「今週の本棚」での内田麻理香さんの『フンボルトの冒険-自然という<生命の網>の発明』についての書評の紹介(29エンゲージメント)
Eng2)2月17日
「ル・モンド・ディプロマティーク」2016年11月号掲載記事:欧州エリートに浸透した米国式「ソフト・パワー」の紹介(26エンゲージメント)
Eng3)2月2日
毎日新聞の特集シリーズ「科学の森」での「南極「昭和基地」設置60周年 温暖化観測の重要拠点に」と題する記事の紹介(25エンゲージメント)
Eng3)2月25日
毎日新聞のコラム「メディア時評」での稲垣えみ子さんの「『日本』とはどういう国なのか」と題する記事の紹介(25エンゲージメント)

であった。

このように、2月17日に「ル・モンド・ディプロマティーク」の記事を紹介したツイートは、インプレッション総数でも、エンゲージメント総数でも上位3位以内に入っており、最も反響を呼んだツイートだったといえる。その他の6件のツイートは、奇しくも、全て毎日新聞の記事に触れたツイートであった。また、インプレッション総数の上位2件およびエンゲージメント総数の上位4件のうちの2件がいわゆる科学ネタであった。

以下はこれらのツイートの補足と2月の活動記録。

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2017年02月05日

2017年1月のトップ3ツイート(海洋酸性化、他)

1月は、年明け早々の4日に海洋学会幹事会があった後、7日には小出遥子著『教えて、お坊さん!「さとり」ってなんですか』刊行記念トークショーと某同窓会関東支部幹事会、8・9日には「理科カリキュラムを考える会」シンポジウム、とイベントが続いた。その後、11日には、週一の大学での講義とその準備を再開するなど、1月は慌ただしい日々であった。28日は亡父の27回忌法要のため札幌滞在中であったため、同日に東京大学大気海洋研究所で開催された「この10年の海洋物理学を振り返る(杉ノ原伸夫・川辺正樹記念シンポジウム)」には、故人お二人と親交があった者として是非とも出席したかったが、出席できなかった。

このため、1月のツイート発信件数は30件にとどまった。その中で、ツイートを見たユーザーの数(インプレッション、2月5日現在)が上位を占めた3件のは
1月11日 日本学術会議主催学術フォーラム「安全保障と学術の関係:日本学術会議の立場」の開催情報
1月13日 国立大運営費交付金の再配分に関する朝日新聞記事へのコメント
1月20日 「海洋酸性化」に関する毎日新聞記事の紹介
であった。以下はこれらのツイートへの補足など。

参照:
twilog:http://twilog.org/hiroichik
拙ブログ記事:
2007年02月04日 訃報 杉ノ原伸夫センター長
2012年05月02日 故川辺正樹さんを偲ぶ

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2017年01月04日

新年のご挨拶2017

ちょっと遅くなりましたが、新年、明けましておめでとうございます。
本年の年賀状に記載しました文章を以下に再掲し、ご挨拶と致します。
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本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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 海洋学の研究・教育の普及活動、科学コミュニケーション活動、理科教育や科学技術研究開発に関連する集会や同窓会・同期会・茶会などのイベントへの参加、その他で、充実した日々を過ごしております。

 昨年4月には、日本海洋学会を含む30の関連学協会・委員会と共同で「小学校理科第4学年単元『海のやくわり』新設の提案」を文部科学省に提出することができました。また、理科好きの大人の雑誌「理科の探求」8月号の特集「海をめぐる19の知的冒険」の企画・編集に深く係ることができました。

 何かと主義・主張の対立が先鋭化している昨今ですが、「豊かな想像力」と「広い心」を持つ人が一人でも増えることを願って、今後も、焦らずに、自分で出来ることを、仲間とともに、楽しく続けていきたいと思っています。
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イラスト出展 http://www.wanpagu.com/top_illustration.html
以下は、上の文面の補足。

拙ブログ関連記事:
2016年01月03日 新年のご挨拶2016


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2016年10月13日

北極海の氷が融けると海面は上昇するのか?

以前、「水に浮かべた氷が融けると、水面は上がる」、「地球温暖化が進むと、北極海の氷が融けて、海面が上昇する」と思っている人が多いことについて、「理科教育」の課題の一つとして友人と嘆いたことがあった。ネットを逍遥していて、ブログ「だって面白いんだもの」にブログ主の「たかを」さんが10月8日付けで「【中学理科】北極の氷が全て溶けても海面が上昇しない理由を説明する」と題する記事をエントリーしているのを見つけた。管理人には真似のできないのびのびとした筆致で書かれており、楽しく拝見した。
「たかを」さんは、「海に浮かんでいる氷が融けても、海面の高さは変わらない」ことを非常に丁寧で分かりやすく説明(証明)されている。ただし、100 gの海水から100 gの氷ができる、という「たかを」さんの説明は、実際の海では、厳密には正しくない。以下は、その補足説明など。

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posted by hiroichi at 23:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 海のこと | 更新情報をチェックする