2024年01月28日

新年のご挨拶2024

令和6年能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧をお祈りしております。
年が明けて、あっという間に、もう1月も終わろうとしています。大変、遅くなってしまいましたが、例年に倣って、本年の年賀状に記載しました文章を以下に再掲し、新年のご挨拶と致します。

謹 賀 新 年

本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

2024nenga.jpg

相変わらず、科学コミュニケーション、海洋・地学・理科教育、科学振興、「地区住民による地区津波防災計画立案の手引き」制作、その他に関するさまざまな活動に係わりながら、毎日を大過なく元気に過ごしています。コロナ禍を無事に乗り越えて、いろいろな方々と各種の対面イベントで気楽にお話しできるようになったことを有難く思い、幸運に感謝しています。
現在の国内外の政治社会状況の混乱・混迷の大元には、過度の成果主義、効率化のために、多くの人が心の余裕を失い、自分の「無意識の偏見」を自覚できる「豊かな想像力」に裏打ちされた「広い心」を持てなくなったことがあるように思います。このような今の社会が変わることを願って、今後も、自分に出来る範囲で科学コミュニケーションなどの活動を、多くの仲間とともに楽しみながら続けていこうと思っています。

令和6年 元旦

年賀状全体イメージ画像
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イラスト:
薬師窯錦彩招福寿々辰(土鈴・中)
https://omodakaya.com/
以下に、上の文面の補足として、旧年を振り返りながら、新年を迎えるにあたって思うことを述べます。

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2023年01月21日

新年のご挨拶2023

新年が明けて、すでに3週間が過ぎてしまいましたが、例年に倣って、本年の年賀状に記載しました文章を以下に再掲し、新年のご挨拶と致します。
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謹 賀 新 年
本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

Nenga2023.jpg

これまでおこなってきた海洋学・海洋教育の普及推進、科学コミュニケーション、理科・地学教育関連の活動の他に、旧年中には、学術会議の民間版である日本科学振興協会のさまざまな活動と某都立高校の探求学習指導補助が加わり、多忙な毎日を過ごしています。新型コロナ禍が収束しない中、健康に恵まれ、いろいろな活動を続けることができる幸運に感謝しています。

元気に遊ぶ子供たちの幸せを願うと、我が国の将来の姿に不安を抱かざるを得ません。主義・主張・立場・経験の違いを超えた対話を重視しない状況を改善するため、迂遠な方法ですが、「豊かな想像力」と「広い心」を持つ人が一人でも増えることを願って、今後も、自分に出来ることを、多くの仲間とともに、楽しく続けていこうと思っています。

令和5年 元旦

年賀状全体イメージ画像
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イラスト:
年賀状わんパグ2023無料イラスにトとテンプレート
年賀状イラスト 卯の土鈴3
http://illustwanpagu.sakura.ne.jp/i2023/i-usagi68.png

年末から抱えていた締め切りに追われ、いつものブログ更新を新年早々におこなうことができない日々が20日以上が過ぎてしまった。これ以上、先延ばしにしたら、そのまま新年の区切りのない状態が続きそうなので、ちょっと無理をして、以下に、上の文面の補足として、新年を迎えるにあたって、旧年を振り返りながら思うことなどを述べる。

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2022年01月06日

新年のご挨拶2022

新年 明けましておめでとうございます。本年の年賀状に記載しました文章を以下に再掲し、新年のご挨拶と致します。

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謹賀新年

本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

Nengajou2022tora.jpg

 これまでおこなってきた海洋科学コミュニケーションや地学教育関連の活動の他に、日本版AAAS設立準備委員会(日本科学振興協会、NPO法人認定申請中)と海洋教育学会設立準備会の活動が加わり、いろいろなオンライン会議・イベントに以前にも増して参加しています。

 近年、さまざま問題に積極的に取り組んでいる人々の間で、主義・主張・立場・経験の違いを超えた対話が成立していない場合が多くなっています。さまざまな議論を実りあるものにするためには、その場に参加する多くの人が、「豊かな想像力」と「広い心」を持っている必要があります。このような人が一人でも増えることを願って、自分に出来ることを、多くの仲間とともに、楽しく続けていこうと思っています。

令和4年 元旦

年賀状全体イメージ画像
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イラスト:
年賀状わんパグ2022無料イラストとテンプレート
年賀状イラスト 寅の土鈴3
http://www.wanpagu.com/nenga17.html

以下に、上の文面の補足として、旧年中の主な活動を振り返りながら思ったことなどを簡単に述べます。


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2021年03月10日

カズオ・イシグロさんのWBSインタビュー

3月2日にカズオ・イシグロさんのノーベル賞受賞後初となる長編小説「クララとお日さま」が世界同時に発売された。これに合わせて、報道各社は、それぞれ、インタビューや記事を公開した。ネットの中では、東洋経済オンラインの「カズオ・イシグロ語る『感情優先社会』の危うさ、事実より『何を感じるか』が大事だとどうなるか」が大きな注目を集めている。

これに対し、管理人は、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト(WBS)」が、シリーズ「コロナに思う、再び」第4回として3月2日深夜に放映したインタビューの内容に心を惹かれた。それは、このインタビューで語られた内容に、管理人の科学コミュンケーション活動の裏にあった想いが明確な言葉で表現されているところがあると感じたためである。いろいろ締め切りに追われる毎日であるが、以下に、その詳細を述べる。


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2021年01月20日

新年のご挨拶2021

旧年6月以来、種々のイベントの準備や締切に追われ、ブログの更新ができない日々が続いてしまいました。既に1月20日になってしまいましたが、本年の年賀状に記載しました文章を以下に再掲し、新年のご挨拶と致します。
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謹賀新年
本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

nenga2021.jpg

 新型コロナウイルス感染症流行下にあっても、これまでおこなってきた海洋科学コミュニケーションや地学教育関連の活動をオンラインで続けています。外出の機会が格段に少なくなりましたが、さまざまなオンラインイベントに参加して、いろいろな方々のお考えや思いに接する機会が増えたことに喜びを感じながら、日々を大過なく過ごしています。これも一重に、医療従事者の皆様と社会基盤を支えておられる多くの方々のお蔭であり、深く感謝しております。
 新型コロナウイルス感染症流行の終息が、まだまだ見通せない状況ですが、この困難に立ち向かう「豊かな想像力」と「広い心」を持つ人が一人でも増えることを願って、今後も、焦らずに、自分に出来ることを、多くの仲間とともに、楽しく続けていきたいと思っています。

令和3年 正月
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イラスト:
PIXTA年賀状素材(丑年)
https://pixta.jp/photo/71350424

まだ、締切を抱え、時間的な余裕はないのですが、以下に、上の文面の補足として、旧年中の主な活動や思ったことなどを簡単に述べます。


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2020年05月07日

昨今の私の日常

 前回のエントリーから4カ月が過ぎた。2月末頃までは、「地域住民による津波防災対策計画立案のためのガイドライン」第1回公開検討会の準備の他、さまざまなイベントに参加して、多忙な日々を過ごしていた。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大で事態は一変した。感染症拡大防止対策として小規模集会まで自粛することに強い抵抗を感じたが、2月末には、3月16日開催予定だった公開検討会の延期を決定した。さらに自粛の風潮が広がり、3月には、多くのイベントは中止となった。また、緊急事態宣言の後には、各種のイベントはWeb(ZOOM)開催になった。このような状況で、わずかながら時間の余裕ができたので、数年来の懸案であった、東京心茶会(管理人が学生時代に所属していた京都大学心茶会の卒業生の中で東京地区に在住する会員の組織)創立60周年記念文集の原稿「私の中の心茶会と久松先生」を書き上げた。この一文は、管理人の大学入学以来の50年間の軌跡を振り返りながら、管理人の日常生活の中にある心茶会の理念の一端を一般の人に紹介することを試みたものである。
 新型コロナウイルス感染症拡大に直面して、管理人は、死を招く未知のウイルスへの恐怖、経済的損失による将来への不安、政治家・官僚・専門家への不信・不満、自分勝手な行動や的外れな発言をする人への反発、長引く外出抑制への苛立ちなどを感じることがしばしばある。しかし、このような負の感情を出来るだけ抑えるために、感染症拡大が終息した後の新秩序に順応して穏やかな日々を過ごす自分を思い描いて、一人ですべてを抱え込まず、周りの人に助けてもらいながら、出来ないことは諦め、出来ることだけをおこない、前向きに進むことを考えて、日々を過ごしている。このような管理人の心の持ち様の源を紹介することは、緊迫の問題を抱えている読者には無用かもしれないが、その心に多少の平安をもたらすことを願って、上に述べた原稿のウェブ版を以下に掲載する。

2020年6月6日追記:私の寄稿1編を含む東京心茶会60周年記念文集PDFが心茶会HPで公開されました( http://bit.ly/tkysck60 )。



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2020年01月06日

新年のご挨拶2020

明けましておめでとうございます。
本年の年賀状に記載しました文章を以下に再掲し、ご挨拶と致します。

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謹賀新年
本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
2019nenga.jpg
 古希を過ぎましたが、さまざまなイベントで新たな「出会い」と「学び」を得ることに喜びを感じながら、日々を大過なく過ごしています。これまでの海洋科学コミュニケーションや地学教育関連の活動に加えて、旧年10月から、各地の住民が各々の地区の特性に応じた津波防災対策計画を策定する際に助けとなる指針について検討する活動を新しい仲間と始めました。3月には公開検討会を開催する予定です。

 先が見えない今の日本社会には、「金だけ、今だけ、自分だけ」という風潮が蔓延しているように見えます。このような社会に抵抗して、「豊かな想像力」と「広い心」を持つ人が一人でも増えることを願って、今後も、焦らずに、自分に出来ることを、多くの仲間とともに、楽しく続けていきたいと思っています。

令和2年 元旦

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イラスト:
年賀状2020デザイン無料テンプレート
干支(子)の土鈴のイラスト

以下は、上の文面の補足。

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2019年01月02日

新年のご挨拶2019

明けましておめでとうございます。
本年の年賀状に記載しました文章を以下に再掲し、ご挨拶と致します。
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謹賀新年

本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
Nenga2019.jpg

 これまでの海洋科学コミュニケーション活動に加え、旧年9月から日本地球惑星科学連合教育検討委員会委員長として、地学教育全般にも深く係わるようになりました。
 先の見えない時代ですが、科学コミュニケーション活動を通して、「豊かな想像力」と「広い心」を持つ人が一人でも増えることを願って、今後も、焦らずに、自分に出来ることを、多くの仲間とともに、楽しく続けていきたいと思っています。
 最近、いろいろな所で、「無意識のバイアス(誰もが潜在的に持っている偏見)」が話題になっています。自分が持つ「無意識のバイアス」に気付くことで、新たな道が開けるではないかと思っています。

平成31年 元旦

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イラスト:
こん築【2019年干支張り子置物】首振り うり坊
https://amzn.to/2GQc5qp

以下は、上の文面の補足。

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2018年01月03日

新年のご挨拶2018

明けましておめでとうございます。
本年の年賀状に記載しました文章を以下に再掲し、ご挨拶と致します。
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謹賀新年
本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
Nenga2018.jpg

 相変わらず、海洋学の研究・教育の普及活動や科学コミュニケーション活動をしたり、理科教育・科学技術研究開発に関連する集会・イベントなどに参加したりして、充実した毎日を過ごしております。
 日本海洋学会会員有志による「軍事研究と海洋科学を考える談話会」などの活動を通して、「社会における科学者の役割」について、いろいろと考えることの多い1年でした。雑誌「RikaTan(理科の探求)」2018年4月号から、他の編集委員2名と交代で、連載「海と私たちの生活」を始めます。
 「豊かな想像力」と「広い心」を持つ人が一人でも増えることを願って、自分に出来ることを、焦らずに、仲間とともに、楽しく続けていきたいと思っています。
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イラスト:錦彩招福寿々戌(土鈴・中))
https://www.amazon.co.jp/

以下は、上の文面の補足。

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2017年12月31日

2017年を振り返る

修正 2017年12月31日17:30
今年こそは、せめて、月に1回はブログを更新しようと考え、1月、2月、3月と各1回の更新を続けたが、その後は5月の1回のみとなってしまった。つれづれ想う所は数多くあったが、いろいろな締め切りに追われ、じっくりとPCに向かって自分の考えをまとめる時間的余裕がなかったためである。
 年明けに、イベント、締切をいくつか控えているものの、束の間の空き時間を使って、2017年を振り返って思うことを以下に述べる。

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2017年01月04日

新年のご挨拶2017

ちょっと遅くなりましたが、新年、明けましておめでとうございます。
本年の年賀状に記載しました文章を以下に再掲し、ご挨拶と致します。
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本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
i-tori30.png

 海洋学の研究・教育の普及活動、科学コミュニケーション活動、理科教育や科学技術研究開発に関連する集会や同窓会・同期会・茶会などのイベントへの参加、その他で、充実した日々を過ごしております。

 昨年4月には、日本海洋学会を含む30の関連学協会・委員会と共同で「小学校理科第4学年単元『海のやくわり』新設の提案」を文部科学省に提出することができました。また、理科好きの大人の雑誌「理科の探求」8月号の特集「海をめぐる19の知的冒険」の企画・編集に深く係ることができました。

 何かと主義・主張の対立が先鋭化している昨今ですが、「豊かな想像力」と「広い心」を持つ人が一人でも増えることを願って、今後も、焦らずに、自分で出来ることを、仲間とともに、楽しく続けていきたいと思っています。
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イラスト出展 http://www.wanpagu.com/top_illustration.html
以下は、上の文面の補足。

拙ブログ関連記事:
2016年01月03日 新年のご挨拶2016


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2016年01月03日

新年のご挨拶2016

あけましておめでとうございます。
新年を迎え、本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

本年の年賀状に記載しました文章を以下に再掲し、ご挨拶と致します。

nenga2016.jpg
  
旧年4月から無所属となりましたが、海洋学の研究・教育の普及活動と科学コミュニケーション活動、理科教育・科学技術・震災復興政策に関連する種々のイベントに参加する機会や、美術館・博物館・茶席でゆっくりと時を過ごす機会が増え、充実した日々を過ごしております。今後も、焦らずに、自分で出来ることを、仲間とともに、楽しく続けていきたいと思っています。

 「豊かな想像力」と価値観の多様性を容認する「広い心」を持ち、自分の主義・主張・体面に拘泥することなく「合意形成」のための「対話」を重視する人々が一人でも多くなることを願っています。

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昨年の各活動の概要と今年の目標ほか、年賀状に記すことができなかったことを以下に補足します。
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2015年04月02日

海洋研究開発機構を退職しました

昨年5月に65才となり、これまで勤めていた海洋研究開発機構を規定により3月31日付けで退職しました。

当面は無職の年金暮らしです。

とはいえ、今年度からしばらくは日本海洋学会和文誌「海の研究」編集委員会委員長として、わが国における海洋学研究の普及と推進に微力を尽くして、学会を通してお世話になった諸先輩に恩返しをしたいと思っています。

また、「豊かな想像力」と価値観の多様性を容認する「広い心」を持ち、自分の主義・主張・体面に拘泥することなく、「合意形成」のための「対話」を重視する人が一人でも多くなることを願って、これまでと同様に、海洋教育普及を含めた種々の科学コミュニケーション活動を本ブログや海洋学会内外で続けます。

科学コミュニケーション関係で退職者を対象とした働き口があれば働きたいと思っています。

いずれも自分一人では何もできません。皆様のご支援、ご助力を宜しくお願い申し上げます。

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2015年02月28日

2014年12月-2015年2月に参加したイベントとツイート

昨年11月29日までの「参加イベントとツイート」のまとめを11月30日に投稿してから3ヵ月が経過してしまった。

この間、本ブログでは1月2日に「新年のご挨拶」、1月31日に「STAP騒動で露わになった科学コミュニケーションの課題」と題する記事をアップしたのみであったが、9件の海洋、社会、科学コミュニケーションに関連するイベントに参加した。また、12月に31件、1月に42件、2月に52件のツイートをした。以下に、参加したイベントを紹介し、3カ月間のツイートの反響をまとめる。

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2015年01月02日

新年のご挨拶

新年を迎え、 本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
  
本年3月末に現職を退きます。多くの良き師、仲間に恵まれ、これまでの教育・研究活動で海洋学の発展にいくばくかの貢献ができた幸運に深く感謝しています。
  

今後も、海洋学にかかわる科学コミュニケーション活動を続け、この活動によって、「豊かな想像力」と価値観の多様性を容認する「広い心」を持ち、自分の主義・主張・体面に拘泥することなく「合意形成」のための「対話」を重視する人々が一人でも多くなることを願っています。このことによって、東日本大震災被災地復興事業が多くの住民の意向に沿った形で進展することを願っています。

  

 

以上、本年の年賀状に記しました文章を掲載して、皆様へのご挨拶と致します
今後とも、宜しくお願い申し上げます。
 
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2014年11月30日

9月23日-11月29日の参加イベントとツイート

今日で11月も終わる。先週は勤務先の居室移動のための資料類の整理に追われていた。来年3月末の退職に向けて、最終的に自宅に持ち帰って保管する資料の選別を兼ねた作業だった。現勤務先における2001年からの兼業時期を含めた14年間の資料と2005年秋に鹿児島大学から現勤務先に異動する際に捨てきれなかった学生時代からの資料の多くを廃棄するつもりで作業を始めた。1980年・90年代の超多忙ぶりを示す資料を見つけるたびに、懐かしさとともに、恵まれた時代を過ごせた自分の幸運を噛み締めていた。結局、新たな居室へ搬入する資料は、時間切れでリサイクル分別できなかった多量のOHP、フロッピーディスク類を含め段ボール箱約30個分となった。明日からは新居室で分別作業を再開し、3月末までに10箱程度に減らしたいと思っている。
前回の「8月17日-9月22日の参加イベントとツイート」からは70日以上が経過してしまった。この間、10月11日に1件の記事『「金だけ、今だけ、自分だけ」の風潮への対処法』をアップしたのみであった。以下に、この間に参加したイベントとツイートをまとめる。詳細は、別記事で述べたいが、できないかも。
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2014年09月23日

8月17日-9月22日の参加イベントとツイート

8月17日までのツイートをまとめてから1か月以上が過ぎてしまった。その後、昨日、9月22日、までの間に39件のツイートをした。
 
この期間中の8月29日から、各々のツイート別に閲覧数、リンク先クリック数、他のモニター結果が表示されるTwitter Analyticsが始まった。これを見ると、8月31日にしたSTSNJ夏の学校プログラムについてのツイートの閲覧者が729と最も多い。このような反響の大きさを考えると、ツイートのみにとどめず、ブログでイベントへの参加への感想を含めていろいろ詳細を追記したいと思うが、何かと気分的に余裕がなく、ブログでツイートを補足するまでに至っていない。
 
以下は、この期間中に参加したイベントとツイートのまとめ。
 
 
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2014年08月17日

近況報告と7月15日-8月16日のツイートのまとめ

7月21日以来の更新。この間、7月28日から8月1日まで札幌で開催されたAsia Oceanania Geosciences Society (AOGS) Meeting 2014 でのポスター発表の準備と参加、8月8日に国立女性会館で開催された「女子中高生夏の学校2014」でのポスター出展の準備と参加、8月1日に受けたサイエンスアゴラ2​014公募出展企画​の​採択決定通知への対応、に追われていた。
 
AOGSでは海洋物理学分野の種々のテーマについての最新の研究成果を聴講できた。また久々に旧友たちとゆっくり話し合う機会を持つことができた。
 
全国から生徒100名、保護者・教員50名が参加した「女子中高生夏の学校2014」では、海洋学会教育問題研究会のブース(東大の窪川さんと管理人を含め4名の研究会会員が担当してスマホ顕微鏡によるプランクトン撮影、他)に50名ほどの来訪者があり、反応に手ごたえを感じた。ポスター展示後の生徒ガイダンスおよび翌日の現場教員との懇談も有意義な企画であった。
 
11月7-9日に東京お台場地区で開催されるサイエンスアゴラ2​014では教育問題研究会主催で「わたしたちの生活と海の研究」と題してポスター・実演を3日間の終日枠で行うことが確定した。これから行う準備作業に気を引き締めているところである。
 
7月13日にそれまでのツイートをまとめた後、8月16日までに38件のツイートをした。各ツイートに関連情報を追記してブログにアップしようと思っている内に、例によって、時が過ぎてしまった。とは言え、1か月間のツイートをまとめて振り返ることも、ある意味、悪いことではないと居直っている。以下は、そのまとめ。
 
 
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2014年06月13日

3日連続で科学技術基本計画、理科教育関連イベントに参加

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2012年05月28日

講演会「雪は天から送られた手紙-中谷宇吉郎の雪の研究」参加記

5月3日午後に東京理科大森戸記念館で開催された科学読み物研究会5月例会「雪は天から送られた手紙-中谷宇吉郎の雪の研究」に参加した。講師は「中谷宇吉郎雪の科学館」館長の神田健三さんであった。札幌で小学生時代を過ごし雪に親しんだ経験があり、また10年ほど前に友人たちと片山津温泉を訪れた際に、「中谷宇吉郎雪の科学館」でその展示内容の素晴らしさに驚いた記憶があったため、例会の案内を受け、GWの最中であったが、早々に申し込んだ。以下は、例会の詳細など。



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2011年11月27日

サイエンスアゴラ2011に参加して

2011年11月29日00時30分 一部修正、追記

11月19日と20日にサイエンスアゴラに参加して、いろいろ考えた。

9月18日の前回の更新から怒涛の2ヵ月が過ぎた(まだ続くが)。この間の主な活動は以下の通りである。9月25日から10月1日には九州大学春日キャンパスで開催された2011年度日本海洋学会秋季大会に出席し、自分の研究成果を発表したり、他の人の研究発表を見たりした他、創立70周年記念シンポジウムで若手会員の提言を聴いたり、教育問題研究会、評議員会、懇親会に参加しり、旧知の方々と再会して懇談したりした。また、10月1日には「第8回海のサイエンスカフェ」を福岡市内で開催し、進行を務めた。10月7日から11日には鼻の手術のために入院。15日には、東京海洋大学品川キャンパスで、海洋学会震災対応WG会合の後、海洋学会公開シンポジウム「海から見た東日本大震災」でWGメンバーの講演を拝聴。23日から30日にはデンバーで開催された世界気候研究計画(WCRP)公開科学会議(WCRP-OSC: WCRP Open Science Conference)でポスター発表をした他、種々のセッションに参加。11月6日には東大駒場キャンパスで開催された「理科読」シンポジウムに出席して「評伝 石原純」の著者の講演他を聴いた。これらの合間に、企画担当者としてサイエンスアゴラ2011参加シンポジウム「東日本大震災後の海洋汚染の広がりとその影響(主催:海洋学会震災対応WG)」の準備を進め、19日午後にコーディネーターの役目を無事に勤めた。

上に述べた種々の行事に参加した感想や、この期間中に他の人々のTwitter、ブログでの発言を見て思ったことは別の機会に述べることとして、以下に、サイエンスアゴラ2011における震災対応WG主催シンポジウム以外の企画などに参加して考えたことなどを記す。


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2011年07月18日

シンポ「シミュレーション・予測と情報公開」

7月14日午後に開催された日本学術会議公開シンポジウム「シミュレーション・予測と情報公開に求められること-これまで・今・これから-」に参加した。その概略は、Togetterシミュレーション・予測と情報公開に求められること」日本学術会議公開シンポジウム 2011-07-14 に紹介されている。このTogetterの存在を「参加していた」という注とともにツイートしたところ、作成者の@a_watcherさんから「全般傾向として内容に触れたtweetが少なく、情報収集に苦労しております。。。」という返信を頂いてしまった。以下は、それにお応えするという意味を含めて、管理人のメモと記憶に基いてシンポジウムでの各講演の内容を紹介するとともに、それについてアレコレ思ったことを述べる。



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2011年01月08日

2011年、新年のご挨拶、最近のTweets、他

2011年01月10日16時10分 拙ブログ関連記事へのリンクを追加

12月に入り、何かと慌ただしく、ブログ投稿記事に取り組む気分的な余裕がなくなり、ブログ更新が3週間近く滞ってしまった。遅ればせながら、新年、明けまして、おめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

昨年は、本務の海洋学研究の傍ら、本ブログ、サイエンスコミュニケーション関連行事への参加、旧友との再会、などを通して、閉塞感が蔓延している世の中で、地道に己の道を歩まれる方々と出会う機会に恵まれ、大きく励まされました。

多くの人が、特に、子供たちが、固定観念に囚われずに、異なる価値観を持つ相手の存在を認める広い心を持って、自分の信じる道を進むことが可能な社会となることを願って、今年も、ささやかな活動を続けていきたいと思っています。

以下は、最近のTweetsの再掲など、とりとめのないお話しです。



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2010年10月24日

「ホンマでっか!?TV」は要注意

2010年10月25日22時10分 一部修正

「専門家」と称する人間がが勝手なことを次々ともっともらしく語るフジテレビの「ホンマでっか!?TV」を、多くの人が楽しんで見ていると思う。管理人は、その根拠もなく自信たっぷりな「専門家」たちの話し方が好きではないが、「娯楽番組としては、ギリギリ許されるかな」と思っていた。しかし、そうも言ってはいられないよう事態となった。毎日新聞10月23日付け夕刊のコラム「週刊テレビ評」での田中里沙さんの、副題を「かなり濃度の高い情報が得られる」とする「ホンマでっか!?TV」と題する寄稿が掲載されいるのを読んで唖然とし、深い悲しみにおそわれた。ネットで検索したが、本件に言及している記事を見つけれなかったので、以下に、その理由などを述べる。

なお、10月20日放送の「ホンマでっか!?TV」における脳科学についての「専門家」の発言については、ブログ「大「脳」洋航海記」でブログ主のvikingさんが10月22日付けの「いくらTV局側で但し書きをつけても、似非脳科学に変わりはない」と題する記事で詳細に批判しているので、拙記事と合わせて読まれたい。

追加資料(Togetter)
澤口俊之氏の『ホンマでっか!?TV』での発言、に対する神経科学者らの意見



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2010年10月23日

訃報 Peter Niilerさん

米国スクリプス海洋研究所のPeter Niilerさんが10月15日に心臓発作で亡くなられたことが、10月16日夕方に、人工衛星海面高度計関係者の集まりであるOSTST(Ocean Surface Topography Science Team)のMLを通して、ハワイ大学のNikolai A. Maximenkoさんから伝えられた(スクリプス海洋研究所の告知はここ)。享年73歳であった。Niilerさんは海面漂流ブイの開発・推進者として海洋表層循環の観測研究に多大な貢献をされた。以下は、故人が開発した海面漂流ブイの紹介と故人との想い出。

拙ブログ関連記事:
2008年02月03日 表層海流調査の歴史


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2010年10月03日

内閣府と文科省のパブコメ募集

先週初めから所属学会等のMLを通してパブリックコメント募集への意見提出依頼のメールを5件受取った。内1件は文部科学省科学技術・学術審議会学術分科会研究環境基盤部会「学術研究の大型プロジェクトに関する作業部会」による「学術研究の大型プロジェクトの推進について(審議のまとめ)(案)」に関する意見募集、他の4件は内閣官房副長官補室 (政策コンテスト担当)による「元気な日本復活特別枠」(特別枠)要望に関するパブリックコメントの募集であった。9月早々の科学技術政策担当大臣及び総合科学技術会議有識者議員による「平成23年度科学・技術関係予算についての意見募集~優先度判定の実施に向けて~」への意見提出依頼の4件のメールを合わせると9件のメールをMLを通して受取ったことになる。久々の爽やかな風を受けて、土曜日の午後、「学術研究の大型プロジェクト(締切:10月12日)」と「政策コンテスト(締切:10月17日)」のパブコメ投稿に取り組んだ。以下はその内容など。



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2010年09月20日

シンポ「海洋科学の大学院教育は企業の即戦力たりえるか?」

海洋学会として遅きに失している感は否めないが、10月14日から16日に神戸国際展示場で開催されるTechno-Ocean 2010の並行行事(参加費:無料)として、10月15日午後に、Techno-Ocean 2010会場に隣接する神戸国際会議場でシンポジウム「海洋科学の大学院教育は企業の即戦力たりえるか?」を海洋学会教育問題研究会主催で開催する準備が進められている。以下は、その詳細と、水月昭道著「ホームレス博士 派遣村・ブラック企業化する大学院 (光文社新書)」に関連した話題。
注)シンポジウムのウェブサイトへのリンクは、ここ数日は機能しない可能性があります。


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2010年09月06日

昨日から10日まで網走に滞在中(2010年9月)

今日の午後から10日まで東京農業大学オホーツクキャンパスで開催される日本海洋学会に参加するため、昨夜から網走に滞在している。昨夜は羽田からの航空便で一緒だった旧友他と居酒屋で夕食兼懇談。今日の午後にはシンポジウム「ブレーク・スルー研究をめざして」に参加する。明日午前に自分の研究発表(口頭)、昼休みに「教育問題研究会会合」、夕方に評議員会、8日夕方には懇親会、9日夜には「第6回海のサイエンスカフェ」開催と、予定が続く。以下は、その中の「第6回海のサイエンスカフェ」の詳細。



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2010年07月31日

4泊5日の鼻内篩骨洞根治手術

慢性的副鼻腔炎(一般的にいう鼻づまり、酷い場合には蓄膿症)に付随する一つの病状で、別名鼻ポリープとも呼ばれている『鼻茸』を除去する鼻内篩骨洞根治手術を7月23日午後に受けて、27日まで入院していた。Google検索で「鼻茸」を調べると、いろいろな除去手術の体験記事や解説記事がヒットする。その中でも、「うえだうえお」さんの1999年7月10日付記事『鼻茸(ポリープ)切除手術』が秀逸だと思う。ともあれ、鼻づまりで悩んでいる方、これから鼻茸切除手術を受ける方の参考情報として、いらぬお世話とも思うが、管理人の経験を以下に述べる。


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2010年05月27日

アメリカ地球物理学連合広報委員会完了

24日と25日にワシントンDCのアメリカ地球物理学連合本部(AGU HQ)で開催された広報委員会(Public Information Committee, PIC)を終え、ダレス空港で搭乗案内を待っているところである。7月1日付けでPICは他のアウトリーチ関連2委員会と統合される。それに伴って、委員の総入れ替えがあり、今回が最終のPIC会合となった。以下、その詳細を、搭乗案内のあるまでの30分間で書けるところまで書きます。


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2010年05月22日

2010年5月のシアトル

いつの間にか、前回の更新から3週間以上が過ぎてしまった。18日からシアトルに滞在している。ワシントン大学の応用物理研究所(Applied Physics Laboratory、APL)で19日・20日に開催された黒潮続流システム研究ワークショップ(Kuroshio Extension System Study Workshop)に出席するためである。21日は、久々の休養日だったが、食事時の散歩を除き、結局、ほとんど何もせず、ホテルでゴロゴロしていた。これから、24日・25日にAGU本部で開催されるAGU広報委員会に出席するため、ワシントンDCに移動する。以下は、今回のシアトル訪問で想ったことなど。




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2010年04月29日

文部科学省へ「科学技術政策に関する意見」を送った

平成22年3月10日付けで「社会・国民とともに推進する科学技術政策の実現に向けて、皆様からのご意見を募集します。本意見募集の結果は、今後、文部科学省として、より良い科学技術政策を推進していくために参考とさせていただきたいと考えております。」という説明と共に、「科学技術政策に関する意見募集」が文部科学省のウェブサイトに掲載されている。当初の締切が3月31日であり、多忙なため、提出を諦めていた。その後、締め切りまでに意見を提出された榎木英介さんからのメール他で、締切が4月30日に延期されたのを知り、時間的な余裕ができたので、あれこれ考え続けた。明日の締切を前に、何とかまとまったので、先ほど、以下の意見を送信した。結局、3月末の段階では書けなかった内容となったことに、我ながら驚いている。

拙ブログ関連記事:
2010年04月15日 ブレークスルー研究
2010年04月26日 WorldShift Forumの中継を視聴した


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2010年04月26日

WorldShift Forumの中継を視聴した

2010年04月29日14時40分 一部修正

24日の昼前にTwitterのTLを眺めていて、「ワールドシフトフォーラム。ユーストリーム配信中」というTweetに気付き、何のことだろうと思って、ハッシュタグ#worldshiftをクリックした。何やら、興味深い内容の講演についてのコメントが続いていた。そこで、「ワールドシフトフォーラム」のHPに跳んで、どのような行事なのか調べたところ、国連大学ウ・タント国際会議場で24日と25日に開催中で、そのサブタイトルは「いま伝えたい、提言がある。『EarthDay2010 WorldShift Forum』開催~持続可能で平和な社会へ~という集会であった。その詳細記事によると、「ワールドシフト」とは、
2009年9月、世界的な金融・経済危機と環境問題に 対応するために、システム哲学者アーヴィン・ラズロ博士やゴルバチョフ元大統領 など世界賢人会議「ブダペストクラブ」が、 持続可能な社会への転換(WorldShift:ワールドシフト)の緊急提言を行ったこと からはじまった、世界的なムーブメント。
であるとのことであった。予定講演に「フィンランドの教育に学び、超えよう!米倉 誠一郎 氏(一橋大学イノベーション研究センター長・教授)」と「イノベーション日本:常識なんかぶっ飛ばせ米倉 誠一郎 氏(一橋大学イノベーション研究センター長・教授)」という、拙ブログと話題とする内容があるのに気付き、中継を視聴することにした。早速、映像配信元を覗いたが、丁度、午前の部が終わったところであった。25日午後の中継も視聴した。以下は、その中継および録画の一部を視聴した感想。


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2010年01月04日

Twitterを始めました

新年、明けまして、おめでとうございます。本年も宜しくお願いします。

何かと住みにくい昨今ですが、豊かな想像力と科学的な考えを持ち、多様な価値観の存在を認める人が多い世の中となることを願って、今年も、ささやかな活動を続けていきたいと思っています。

他の活動に必要となったため、昨年末にTwitterに参加しました。

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2009年10月04日

ベニス2009年9月

19日夜にワシントンDCを発って、フランクフルト空港で4時間の接続便待ちの後、20日夕方にベニス(リド島)のホテルに到着した。21日から25日までOceanObs'09と呼ぶ国際会議に参加するためである。この会議は世界各国の海洋研究者が集って、1999年の前回の会合後の世界における海洋観測の成果と進展を踏まえて、今後10年間の海洋観測計画についての提言をとりまとめるために開催された。気候変動や漁業資源変動と密接にかかわる海洋の観測研究にかかわる大規模な国際会議の実際を、以下にその概要などを含めて報告します。


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2009年09月20日

アメリカ地球物理学連合広報委員会0909

アメリカ地球物理学連合(American Geophysical Union, AGU)の本部ビルで開催された今期第3回広報委員会(Public Information Committee, PIC)に出席のため、16日からワシントンDCに滞在している。今年4月の第2回会合には日本海洋学会春季大会と重なったため参加できなかったため、昨年11月の今期第1回会合に次いで、今回は2回目の参加であった。会議は昨日終了した。この後、21日から25日までベニスで開催されるOceanObs'09という国際会議に参加するため、今夜遅くの便でフランフル経由ベニスへ向かう。外は爽やかな秋晴れの天気である。今日一日は少しはのんびりできるかと期待していたが、結局、ホテル近くのレストランでブランチを楽しんだ以外はホテルに閉じこもって、先週来のメールの対応で慌ただしく時間を過ごして、遠出をする余裕もなくなり、今はこうしてブログを書いている。以下は、今回のPICでの検討内容の紹介。



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2009年04月27日

第15回PAMS国際研究集会

23日から25日までプサンで開催された第15回Pacifc-Asian Marginal Seas (PAMS) 国際研究集会に参加した。広島で開催された前回の会合では、4日間の会期中の2日間のみの参加であったが、今回は、1990年代から東中国海および四国沖の黒潮観測を共に行った米国ロードアイランド大学のMWさんが基調講演を行うということもあって、最初から参加した。

拙ブログ関連記事:
2007年5月30日 国際研究集会(PAMS/JECSS)


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2009年04月12日

2009年度日本海洋学会春季大会

4月5日から8日までの4日間、2009年度日本海洋学会春季大会ウェブ魚拓)に参加した。
5日10時30分から12時頃まで品川で第3回「海のサイエンスカフェ」で開催した後、本郷に移動し、東京大学理学部1号館でシンポジウムに参加して話題提供を行い、さらに17時半から今年度の大気海洋相互作用観測航海の打ち合わせを行った。5日から8日までは、関連する研究発表を聴いた他、6日昼休みには昼食を摂りながら教育問題研究部会、夜は評議員会に出席。7日午後は総会と岡田賞・学会賞の受賞記念講演、夜は懇親会に参加した。以下は、それらの詳細。


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2008年12月28日

私的なつながりの場

前回のエントリーから3週間が過ぎてしまった。理由は、本務が多忙であってブログを書く時間がなかったこともあるが、本務以外にも以下のような種々の私的な行事などが重なったためである。

8日に、独立行政法人港湾空港技術研究所を私的に訪問。
19日に、「NPO法人海ロマン21」分科会「海洋リテラシー研究会」に出席。
21日に、関東地区横串会説明会に出席。
26日に、出身研究室関東在住者忘年会に出席。

以下は、これらの詳細。



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2008年11月04日

ワシントンDC(2008年11月)

2009年6月7日 訂正文を追記

1日から4日朝までの予定で、アメリカ地球物理学連合(American Geophysical Union, AGU)の広報委員会(Public Information Committee, PIC)に出席のため、ワシントンDCに滞在している。

AGUはアメリカの名前を冠しているが、地球、海洋、大気、宇宙、惑星に関わる科学(地球宇宙科学)に携わる研究者、教師、学生などが世界中から参加している会員5万人を要する組織であり、日本からも多くの関係者が参加している(現在、北米大陸外からの参加者が30%くらいらしい)。

3月半ばにAGUの各種委員会活動に協力するボランティアを求めるアンケート調査があった。メールで意見表明をする程度の活動だと思って、一般への普及活動や学校教育活動についての委員会活動に協力する意思があると回答した。ところが、8月1日にメールで2010年7月までの次期広報委員会の6名の委員の一人に指名されたことともに、AGUの本部があるワシントンDCで開催する第1回会合に招待するので、9月の予定を知らせろとの連絡を受け取った。何度かの日程調整の結果、大統領選挙の直前の週末である11月2日と3日に開催することが決まり、1日半の会議が昨日の昼過ぎにようやく終了した。以下にこの会議で得た、米国で進められているアウトリーチ活動等を紹介する。


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2008年10月04日

2008年度日本海洋学会と「サイエンスカフェひろしま」

呉で開催された2008年度海洋学会秋季大会に25日から27日まで参加した。26日夜には瀬戸内海水理模型実験施設内で開かれた懇親会に参加した。27日午後には広島市内で「第10回サイエンスカフェひろしま」として開催された(第2回)海のサイエンスカフェに参加した。

当初は25日朝から参加する予定であったが、9月5日に緊急回収したK-TRITONブイを再設置する航海の実施を関係者の方々にお願いする機会を得たため、出張を1日遅らせ、25日夕方からの学会参加となった。

25日に新幹線で広島に向かう。駅の書店で「深海のYrr」を見つけ、思わず全3巻を買ってしまう(往復の新幹線の車中で読むも、未だに読了していない)。広島駅前のホテルにチェックイン後、呉(新広)の学会会場(広島国際大学呉キャンパス)へ向かう。


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2008年04月21日

東京心茶会総会、「科学」3月号

19日午後に神田で開催された東京心茶会総会に出席した。

東京心茶会というのは、管理人が学生時代に所属していた、禅と茶道を学ぶ京都大学心茶会という学生団体の卒業生を正会員とする心茶会の会員の中で東京地区在住者で構成されている団体である(京都大学心茶会は故久松真一先生(「東洋的無」の著者で著名な仏教学者)を指導者として昭和16年に創立された)。


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2008年03月31日

ブイ回収と2008年度日本海洋学会春季大会

4月2日01時20分に一部修正

22日から26日までの「みらい」航海で海面係留ブイを回収した後、27日から30日まで日本海洋学会春季大会に参加した。

「みらい」航海では、むつ市関根浜出港から三陸沖のブイ回収予定点に着くまでの間は6m以上のウネリが続き、かなり揺れた。幸い、24日昼過ぎにはウネリが治まり、回収作業を開始することができた。ブイの喫水線付近には予想外に多数の生物が付着し、海面下のワイヤーの70m深までの部分には大量の「はえ縄(太さ数ミリのテグス)」および「流し網」が絡んでいたが、何とか17時前までに、全長約7kmのロープと水中音響切離装置の回収作業を終了した。26日午後に、沖合に停船した「みらい」の舷側から作業艇(高速ゴムボート)に乗り込み、海洋研究開発機構岸壁へ向かった。思いのほか強い風のため、波しぶきを頭から受けながらの移動であった。


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2008年03月21日

「みらい」乗船

昨日から「むつ研究所」に居る。明日から海洋地球研究船「みらい」に乗船し、海面係留ブイを回収するためである。2002年春以来7年ぶりの乗船である。順調に作業が進めば、26日には横須賀で下船の予定である(天候不良の場合には、28日横浜下船)。このため、明日から下船するまでの間、ブログの更新を停止します。


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2008年03月08日

志・恒・識

3月7日の毎日新聞東京版夕刊特集ワイド「読みたい」面のコラム「売れてます」が、岩波ブックセンターにおける2月の岩波新書のベストセラーの6位に、刊行から38年がたつ「白川静著 漢字 生い立ちとその背景」が入っていることに言及している。

白川静と言えば、私は「志・恒・識」という言葉を思い出す。この言葉を初めて知ったのは、白川静が1999年に勲二等瑞宝章を受章した後の会見で述べているのをTVニュースでかいま見たときだったと思う。


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2008年03月02日

海のサイエンスカフェ「地球温暖化と海」

2月11日のエントリー「サイエンス・カラオケ?」で触れた、3月30日に開催する海洋学会教育問題研究部会主催のサイエンスカフェの内容などがようやく次のように確定した。
 日   時: 平成20年3月30日(日) 11時から13時
 場   所: ルノアール品川東口店
 話   題: 地球温暖化と海―北極の氷が消えるとどうなる?―
 話題 提供: 川合 美千代
       (カナダ漁業海洋省海洋科学研究所・博士研究員)
 参 加 費: 不要(1人1品以上の飲食経費は自己負担)
 定   員: 25名
 事前 申込: 不要。
 主   催: 日本海洋学会教育問題研究部会
その詳細を、2月29日深夜より、HP「海のサイエンスカフェ」で公開している。日曜日の昼食時ですが、多くの皆様のご参加をお待ちしています。

以下は、そのHPでの記述の補足です。


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2008年02月11日

サイエンス・カラオケ?<追記あり>

日本海洋学会教育問題研究会では、春の学会最終日の3月30日の出来れば11時から13時に学会会場(東京海洋大学)近くの品川駅周辺でサイエンスカフェを開催することになり、その会場探しを担当することとなった。前もって、東京海洋大学の知人に学生たちから候補店についての情報の収集をお願いしたが、良い場所がないとのことであった。確かに、何度も行っている品川駅周辺で見かけた喫茶店をあれこれ思い浮かべたが、日曜日の昼に特定団体に会場を提供してくれそうな喫茶店を思いつかなかった。このような状況で、とりあえず、2月3日(日)午後に、会場探しのため品川へ向かった。


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2007年12月31日

ブログを始めて1年経過

このブログを始めて、1年が経過した。最初のエントリーでは
更新を続けることに自信がなく,迷いましたがブログを立ち上げることにしました.

このブログでは,海洋学研究者である私の日常の紹介を通して,
1)海洋学とはいかなる科学なのかを多くの方々に理解していただくこと,
2)若い人々に海洋学の魅力を伝えること,
を目指しています.

観測航海その他で更新もままならないと思いますが,ご意見,ご質問がありましたら,お知らせ下さい.
と述べた。


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2007年11月26日

サイエンスアゴラ2007

今日の午後は23日から開催されている「サイエンスと社会をつなぐ広場」であるサイエンスアゴラ2007に参加してきた。私もメンバーになっているNPO法人サイエンス・コミュニケーションのワークショップ「本音で語るポスドク問題」に参加するためである。

科学リテラシーの普及が日本を変えると考えている私にとって、NPO法人サイエンス・コミュニケーションの活動にもっと積極的に関わりたいと思っているが、本業が先に立って、今一つ、積極的になれない。せめてもの協力として、このワークショップに参加した。


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2007年11月12日

今年のSverdrup Gold Medal受賞者

American Meteorological Society (アメリカ気象学会)が大気海洋相互作用について大きな貢献をした研究者に授与するSverdrup Gold Medalの今年の受賞者にスクリプス海洋研究所のDean H. Roemmichさんが選ばれたことが、金曜日に人工衛星海面高度計にかかわるMLを通して伝えられた。

Roemmichさんは、ボランティア船による世界の海洋の水温・塩分場モニタリング網、太平洋横断断面観測、アルゴフロート観測網で得られた観測データを用いて海洋循環による熱の南北輸送量を評価する研究を長年にわたって行ってきた方であり、受賞理由は
"For major contributions to the measurement and understanding of the ocean's role in climate, and for leading the development and implementation of the Argo profiling float array. "
である。同じような観測研究を行っている者の一人として、大いに力付けられる今回の受賞である。なお、今回の授賞は、放流したアルゴフロートの数が当初計画の3000個に達したことも関係しているのかもしれない。
http://blogs.dion.ne.jp/komorin/archives/6397796.html


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2007年10月13日

航海終了

9月17日から10月10日までの24日間の予定だった観測航海を、天候不良のため、1日繰り上げて9日に終了した。東京湾内に向かっていた7日朝までの船の航跡を図に示す。図中の○印は各日の正午の位置である。図に示されているように、四国沖から東北沖まで動き回った。以下に航海の概要を述べる。

追記:
1)図の表示を変更しました。
2)文章の一部に修正しました。
3)関連記事へのリンクを修正・追加しました。
10/13 18:45

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2007年09月16日

10月10日まで更新停止

前のエントリーで述べましたように、明日9月17日から10月10日まで観測航海に乗船します。

乗船中もメールでエントリーすることも可能とは思いますが、とてもその余裕はないと覚悟しています。このため、下船するまでの24日間、本ブログの更新を停止します。


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2007年09月13日

航海目前

前回のエントリーからあっという間に2週間以上が過ぎてしまった。この間、17日から10月10日までの「かいよう」による24日間の観測航海のための最終的な事務手続きを含む準備作業などに追われていた。


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2007年08月13日

日本化学会の「論説」

日本化学会は、「会員さらには一般社会に、化学者コミュニティの判断を伝え、必要なら論議を通して、それぞれの課題に関して適切な共通認識に至ること」を目的として、「化学と工業」平成17 年2 月号より、「論説」を掲載している。この論説は日本化学会のHPでも公開されている。この論説の存在は、ニセ科学問題の一つである「水からの伝言」から知ったのだが、研究者から社会への発信を意識した優れた企画であると思う。お盆休みに久々にこのHPをチェックした。

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2007年05月30日

国際研究集会(PAMS/JECSS)

広島大学で23日から26日まで開催されていた第14回太平洋アジア縁辺海/日本海東シナ海研究集会に24日と25日に出席した。2年に一度開催されるこの集会の英文略称はPAMS/JECSS Workshopという。ここでPAMSはPacific Asian Marginal Seasの略称であり、JECSSはPAMSの前身であるJapan East China Seas Studyの略称である。前回は、自分が転勤直前のため欠席していたので、韓国・中国・台湾・米国から参加した知人・友人達の多くとは4年振りの再会であった。

この国際研究集会は、私が現在の職に異動するまでの約25年間の研究教育活動の大きな拠点であった。1988年12月からの10ヶ月間の私の米国滞在を受け入れてくれたRCBさんとは、この集会で知己を得た。フロリダ大学のYSさんと韓国海洋研究所のHLさんとは九州西方における黒潮からの対馬暖流の分岐についての論文を書いた。また、HLさんとは東シナ海の海水流動に関する共同研究も行った。また、この集会を足場に山東海洋学院(現、中国海洋大学)との東シナ海についての大学間交流を行った。この国際研究集会を通した研究交流がなければ、私の研究対象は別のものになっていた可能性すらある。


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2007年05月22日

気象観測用気球と海面係留ブイ

21日の毎日新聞夕刊に「気象観測用気球:風に強い翼形開発 京大チーム」と題する記事が掲載されている。京都大学の酒井さんのグループが都市気象観測用に開発した係留気球の紹介であった。リードには
風に流されにくい翼型の気象観測用気球を酒井敏・京都大准教授(地球流体力学)らの研究チームが開発した。従来の球形の観測気球は風に流されやすく、建物にぶつかる危険があり都市部では使えなかった。向い風を上昇力に変える翼型なら都市上空でも使え、都市部が暑くなるヒートアイランド現象の解明や対策に役立つという。
と述べられている。酒井さんたちのグループは、この係留気球を使って、地上300mまでの気象観測を行うそうである。
アイデアマンの酒井さんらしい工夫に喝采を送ると同時に、同じ係留でも、大気と海洋では大違いであることを思い至った。大気係留観測で用いる気球内に充填するヘリウムガスと気球周辺の大気の密度差が海洋係留観測で用いる浮体と浮体周辺の海水の密度差に比べて格段に小さい(大気と海水の密度差は約1000分の1)ためである。


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2007年04月01日

2007年度日本海洋学会春季大会

月に4件はエントリーすることを目標にしていたが,3月は5日と11日の件のみで終わってしまった.19・20日の平成18年度IORGC/FRCGC合同成果発表会,22日から25日の海洋学会,28日の日米地球科学及び地球環境リエゾン会合での講演準備と参加,4月に開催される平成18年度評価委員会のための資料の作成等の作業に追われたのが主な理由である.30日午後のグループ月例会と夕方からのIORGC送別会も終わり,31日中に何とかエントリーしようと思ったが,怒涛の3月を終えた安堵感に浸っている内に時間は過ぎてしまった.

昨年の春の学会は大会事務局の一員として慌しく過ごしたので,今年はのんびりと学会を楽しめると期待していたが,26日締切の資料作成他が重なって落ち着かず,そうはならなかった.


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2007年03月11日

親潮は北へ流れる?

我が家では,ここ20年間以上,毎日新聞を購読している.経営基盤が弱いためか,時々,露骨な宣伝特集記事や某団体系列の広告が目に余ることもあるが,下宿時代に食堂や喫茶店で他の全国紙を読み比べていた時から毎日新聞の特集記事や種々のコラムが最も面白かったからである.一般記事にも記者名を明示したり,レイアウトも好ましい.特に,「理系白書」には,新聞連載当時から注目し,単行本化された時には迷わず購入したほどである.その担当記者が開設している理系白書ブログにも開設された当初から注目していた.

このブログの最近の一連のエントリーの内容の浅薄さを読むと,記者達も最近は猛烈に忙しいようである.このためか,ここ数日,海洋研究者として首をかしげる内容の記事が続いている.


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posted by hiroichi at 03:20| Comment(0) | TrackBack(3) | 日記 | 更新情報をチェックする