2017年01月04日

新年のご挨拶2017

ちょっと遅くなりましたが、新年、明けましておめでとうございます。
本年の年賀状に記載しました文章を以下に再掲し、ご挨拶と致します。
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本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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 海洋学の研究・教育の普及活動、科学コミュニケーション活動、理科教育や科学技術研究開発に関連する集会や同窓会・同期会・茶会などのイベントへの参加、その他で、充実した日々を過ごしております。

 昨年4月には、日本海洋学会を含む30の関連学協会・委員会と共同で「小学校理科第4学年単元『海のやくわり』新設の提案」を文部科学省に提出することができました。また、理科好きの大人の雑誌「理科の探求」8月号の特集「海をめぐる19の知的冒険」の企画・編集に深く係ることができました。

 何かと主義・主張の対立が先鋭化している昨今ですが、「豊かな想像力」と「広い心」を持つ人が一人でも増えることを願って、今後も、焦らずに、自分で出来ることを、仲間とともに、楽しく続けていきたいと思っています。
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イラスト出展 http://www.wanpagu.com/top_illustration.html
以下は、上の文面の補足。

拙ブログ関連記事:
2016年01月03日 新年のご挨拶2016


2015年3月に海洋研究開発機構を退職して無所属となり、ほぼ2年が過ぎました。この間、やりたいこと、やらねばならぬと思うことが次々と現れ、ブログ更新もままならぬうちに、2016年も過ぎてしまいました。

個人ウェブサイトには、公表できる事項のみを個人ウェブサイトの「イベント参加予定・記録」ページで公開していますが、それ以外にも、海洋学会和文誌「海の研究」編集委員会委員長としての作業、海洋学会幹事会他の委員会会合、同窓会などお世話、茶道点前稽古、その他で、過剰なほど充実した1年でした。

賀状で紹介した「小学校理科第4学年単元『海のやくわり』新設の提案」については、その骨子案を2016年1月に教育問題研究会提案としてとりまとめ、その後、海洋関連学会・委員会会長が共同して文部科学省に提出した共同提案書の作成の際には、各関連学協会担当者の方々の支援を受けて、海洋学会担当幹事として、協議・調整役を務めました。提案書提出の詳細は、以下をご参照ください。

日本海洋学会ウェブサイト 2016年5月13日付けトピックス記事
小学校理科第4学年単元「海のやくわり」新設の共同提案

2020年開始の次期学習指導要領には、今回の提案書は反映されないことがほぼ確定しています。これにめげず、その次の改訂で実現されることを目指して、実験授業による授業計画の改善と授業方法の開発、学習指導書の作成、実験・観察教材の開発、などの活動を仲間と続けたいと思っています。

また、「理科の探求」8月号の特集「海をめぐる19の知的冒険」は、理科好きの大人の雑誌「理科の探検(RikaTan)」が初めて取り組んだ海の特集です。RikaTanのような理科普及のための一般誌で海洋が特集されるのは海洋教育を普及する貴重な機会と思い、企画・編集に積極的に協力しました。特集の詳細は以下の出版元サイトおよび拙ブログ記事をご参照ください。
SAMA企画RikaTanサイト 
バックナンバー(2016年8月号)
拙ブログ記事:
2016年08月17日 海面に明暗模様が現れるカラクリ

ここに示されている19編の特集記事の内の8編は、管理人から各執筆者にご寄稿をお願いして、快く、お引き受けいだいた玉稿です。この場をお借りして、ご協力いただいた、山本伸次さん、道田豊さん、小田巻実さん、犬飼直之さん、早稲田卓爾さん、伊藤耕介さん、前田玲奈さん、渡部裕美さん、の皆様に厚く御礼申し上げます。

 沖縄米軍基地、地震・津波対策、対中国・韓国関係、国際テロ対策、原発再稼働、経済格差解消、科学技術政策、学校教育、ニセ科学、その他の様々な問題で、何かと主義・主張の対立が先鋭化している昨今です。

種々の事象が複雑に関係している現代社会では、だれもが納得する最終解決策を得るのは非常に難しい状況だと思います。このような状況で、種々の陰謀論・極論が横行しているように見えます。その理由として、整合的な全体像を求める欲求を強く抱きながら、解が容易に得られないことに強い不安を感じ、安心を求めて、実証されていないが、単純明快な説を受け入れてしまう人が増えていることが指摘されています(菊池,2016)。

菊池聡(2016):陰謀論の心理学 人はなぜ陰謀論にハマるのか。科学と共通する意外な関係。理科の探求、通巻23号,48-53.

次善の策を見出すためには、「豊かな想像力」と「広い心」を持って、とことん議論し、試行錯誤を繰り返すしかないように思っています。要約すると、「豊かな想像力」とは「相手に寄り添って、根拠に基づいて懐疑的に考えることができる」力、「広い心」とは「自分の考え・立場に囚われない、拘らない」心、といえると思います。成果主義が蔓延している現在以前の科学は、この「豊かな想像力」と「広い心」を礎とした「科学の営み」によって発展してきたと思います。

管理人は、幸い、健康上は大きな問題を抱えていないので、2017年も、この現在以前の「科学の営み」についての知識の普及のために、焦らずに、自分で出来ることを、仲間とともに、楽しく続けていきたいと思っています。

ご支援、ご助力を宜しくお願い申し上げます。
posted by hiroichi at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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