新年を迎え、 本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
本年3月末に現職を退きます。多くの良き師、仲間に恵まれ、これまでの教育・研究活動で海洋学の発展にいくばくかの貢献ができた幸運に深く感謝しています。
今後も、海洋学にかかわる科学コミュニケーション活動を続け、この活動によって、「豊かな想像力」と価値観の多様性を容認する「広い心」を持ち、自分の主義・主張・体面に拘泥することなく「合意形成」のための「対話」を重視する人々が一人でも多くなることを願っています。このことによって、東日本大震災被災地復興事業が多くの住民の意向に沿った形で進展することを願っています。
以上、本年の年賀状に記しました文章を掲載して、皆様へのご挨拶と致します。
今後とも、宜しくお願い申し上げます。
「多中有一々中有多」
を掲げています。
上の年賀状でも記しました「価値観の多様性を容認する」態度に通じるものがあると思っています。
昨夜、NHK教育テレビの「日本のジレンマ-日本の大転換2015-」を視聴しました。議論に深みがなく、消化不良気味ではありましたが、それなりに面白い内容でした。
その最後に、各出席者が述べたビジョンの中で、猪子寿之さんの「いろいろなビジョンがあって良い」ということをお話していたのが印象に残りました。
結局、管理人のビジョンは、「多中有一々中有多」をビジョンに即して、
今後の日本、世界は、
各々のビジョンを尊重し合うという一つの合意のもとに、
日本の、世界の人々の各々が日本の、世界の人々を支える
社会とする
ということになると思います。
このビジョンを実現するために、「科学の営み」についての知識、態度の普及を続けていきたいと思っています。
今後とも、ご支援、ご指導を宜しくお願い申し上げます。
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2011年02月13日 多中有一、一中有多