「一気に下がってほしい」という気持ちには同意するが、現実は厳しい。hiroichik / 市川洋,Hiroshi Ichikawa
「一気に下がる可能性」はない。->さしあたり近海の海面水温は台風が海水をかきまぜれば一気に下がる可能性もある。 / “余録:38億年前の地球の話である。この星ができて…- 毎日jp(毎日新聞)” http://t.co/nZwmlgsZjm at 08/30 10:57
海面の高温海水と海面下の低温海水をかきまぜれば海水温は確かに下がる。しかし、海面の波による海面下の海水の運動は波長の1/4程度の深さまでであり、台風によって発生した波長100m(周期:8秒)の大波がかきまぜる海面下30mの水温は海面水温と大差がない。このため、台風の通過した跡が低温帯として海面水温分布の人工衛星画像に現れることはあっても、広い範囲の海面水温が大きく下がることはない。
今後、広い海域の海面水温が下がるのは、日射による加熱量の減少する秋まで、あるいは、低温で乾燥した海上風が長期間、強く吹いて海洋から大気への熱放出量が大きく増えるまで待たねばならない。