2013年08月24日

2013年08月23日のつぶやき

2013年8月25日2時25分 再編・追記
2013年8月25日13時55分 追記・一部修正既にNews i - TBSの動画ニュースサイトの該当記事へはリンク切れ。my j:comに残っていた全文は以下の通り
大潮と満潮が重なり海水が岸壁越える 熊本・天草市
TBS JNN News i - 8月23日(金) 0時7分
 高温注意報が出されている熊本県天草市で、22日午前8時過ぎ、海水が岸壁を乗り越え道路が冠水する被害が出ました。
 大潮と満潮が重なった午前8時20分の最満潮時には、岸壁から10メートルほどが海水に浸かりました。これは、連日猛暑日が続き、海水の温度が高くなり、暖められた海水が膨張して潮位が高くなったもので、大潮が終わる24日までは警戒が必要です。(22日23:55)
大潮は約15日周期で干満差が大きくなる時期であり、満潮は約半日周期で潮位が高くなる時間帯であって、「大潮と満潮が重なる」のは、異常ではではない。したがって、「大潮と満潮が重なり海水が岸壁越える」という表現は不正確。正確には「連日猛暑日が続き(、大潮期の満潮時に)海水が岸壁越える」。ただし、海水温の上昇の影響ならば潮位偏差(天体から予想された潮位と実測潮位の差)は終日大きいはずだが、本渡瀬戸他での潮位観測情報に示される潮位偏差は日平均が正であることに加えて、半日周期変動をしており、さらに副振動も大きい。このことは、海水が岸壁を越えたことには、連日猛暑日が続いたことだけではなく、副振動も関係していることを示している
 この報道の元ネタは次ツィートで述べている熊本地方気象台発表の「大潮による高い潮位に関する熊本県潮位情報 第1号」を参考にしているようであるが、この潮位情報を十分に理解していないことが、この奇異な記事となったと思われる。

拙ブログ関連記事:
2008年07月21日 海面上昇と干満差
2009年03月01日 副振動は環境破壊とは関係ない


posted by hiroichi at 00:15| Comment(0) | TrackBack(1) | Twitter | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック

8月22日午前の天草市での海水の岸壁越えの原因
Excerpt: 8月23日に不思議な見出し。本渡瀬戸他での潮位偏差は半日周期変動。 / “「大潮と満潮が重なり海水が岸壁越える 熊本・天草市」 News i - TBSの動画ニュースサイト”とTwitterでツィート..
Weblog: 海洋学研究者の日常
Tracked: 2013-08-25 21:03