科学についての種々の情報を週刊で伝える榎木英介さんのメルマガ「Science Communication News」の最新号(No.507 2013年6月3日号)巻頭言の一部で印象に残った言葉の抜粋を紹介。この文は、「みわよしこ」さんの、「研究の間接経費増額を」 東大など国に提言 http://s.nikkei.com/10KYoaq についてのTweet(https://twitter.com/miwa_chan/status/337179890614956034)を引用した後、以下のように述べている。hiroichik / 市川洋,Hiroshi Ichikawa
同意:研究以外の社会問題に関心を示さず予算増額だけ主張するというのでは、社会の支持を得るのは難しいでしょう。Science Communication News No.507 2013年6月3日号 [巻頭言] / “サイエンス・コ…” http://t.co/ozCuasWnWZ at 06/04 01:26
つまり、研究者や科学コミュニティが生活保護の問題にも関心を持たないと、研究者の問題が社会のなかで重要な問題として取り上げられないのではないかと言います。今後の科学研究のあり方を考える上で重要な指摘だと思い、ここに紹介する。
研究費の増額を願うということは、他に使われる可能性のあった予算をまわしてくれ、ということでもあります。生活保護の予算と研究予算は二項対立の問題ではないとは思いますが、「月とゲットー」という言葉があるように、政策を決定するということは、様々な利害の対立があります。
研究以外の社会問題に関心を示さず予算増額だけ主張するというのでは、社会の支持を得るのは難しいでしょう。もちろん、あらゆる問題すべてに関心を持つのは難しいわけではありますが、それは社会の側にも言えることで、皆が研究の問題に興味があるわけではないわけです。
311以降、社会の目は厳しくなっています。研究者自身が社会のなかの研究の位置づけを考えること、そして科学者でない人たちが、科学のあり方、研究のあり方を考え、それを政策の意思決定に反映させること、この両者なくして科学技術政策はうまくいかないと思っています。
拙ブログ関連記事:2009年11月28日 社会の中の科学
以下は2件のTweets。1件はモザンビークのNGOから安倍首相に手渡された、日本政府並びにJICAが力を入れる大型農業開発ODA「プロサバンナ(ProSAVANA)」事業の即時停止を求める公開書簡の紹介。他の1件は「生活保護法改正法案と生活困窮者自立支援法の廃案」を求めるネット署名収集サイトの紹介。
hiroichik / 市川洋,Hiroshi Ichikawa
首相に手渡された公開書簡がネットで公開される。これを日本政府が無視するば、首相のアフリカ開発会議での発言の嘘が露呈。事業仕分けで追及してほしい。 / “森下麻衣子: TICAD V:モザンビークの人々から安倍首相に手渡された驚くべ…” http://t.co/oJ5tPkLfpo at 06/04 01:14