2010年07月31日

4泊5日の鼻内篩骨洞根治手術

慢性的副鼻腔炎(一般的にいう鼻づまり、酷い場合には蓄膿症)に付随する一つの病状で、別名鼻ポリープとも呼ばれている『鼻茸』を除去する鼻内篩骨洞根治手術を7月23日午後に受けて、27日まで入院していた。Google検索で「鼻茸」を調べると、いろいろな除去手術の体験記事や解説記事がヒットする。その中でも、「うえだうえお」さんの1999年7月10日付記事『鼻茸(ポリープ)切除手術』が秀逸だと思う。ともあれ、鼻づまりで悩んでいる方、これから鼻茸切除手術を受ける方の参考情報として、いらぬお世話とも思うが、管理人の経験を以下に述べる。


1.発端
常に片側の鼻腔が詰っており、くしゃみが出そうで出ず、気分が悪いので、こよりで鼻の中をくすぐり、強制的に大きくくしゃみをする日常であった。昨年11月から月1回の頻度で耳鼻科に通い始めた。アレルギー抗体検査ではハウスダストが原因であった。点鼻薬(ナゾネックス)やエパステルOD錠を服用しても、症状に大きな改善はなかった。

6月25日の内視鏡診察で、ようやく左右の副鼻腔内にポリープができているのが見つかった。かなり以前から出来ていた大きポリープらしい。医師にCCDカメラを入れて鉗子で除去する手術を勧められた。仕事を考えて1泊2日程度の簡単な手術とするか、あるいは4泊5日の徹底的な手術をするか、と問われ、この際だからと徹底的な治療をお願いした。7月23日朝に入院して、午後に手術、27日午後に退院という日程が提案された。職場や私用の予定を確認して最終決定することになり、1週間後に来診することとして、セレスタミン錠、アレグラ錠、アラミスト点鼻液が処方されて退去した。

2.事前
7月2日の診察時に23日の手術を確定させた。早速、事前検査として、採血・採尿とレントゲン撮影が行われた。翌週には、入院手続きに必要な書類が渡された。また、症状の緩和のために、セレスタミン錠、アレグラ錠、アラミスト点鼻液に加えて、漢方薬(ツムラ小青竜湯エキス顆粒)が処方された。

3.入院・手術
7月23日9時に診察後、入院。4人部屋。手術は、14時から始まる最初の患者の手術の後の15時頃開始と伝えられる。早速、痛み止めの点滴が始まり、その後、CT撮影。14時50分頃、メガネ類を外して、車椅子で手術室へ。手術台(椅子)に腰掛けて、我が人生で初めての手術が始まる。ポリープ切除だからそれほど痛くないと勝手に思っていたが、大きな間違いだった。実際は、『鼻茸(ポリープ)切除手術』で記述されているのと同じく、激痛に力一杯耐えるような、手術であった。目の下に鉗子が突っ込まれ、条件反射で涙目になった。大量の止血のためのガーゼを鼻に押し込まれて、15時30分頃に手術は終了。病室に戻り、痛み止め・止血剤・抗生物質の点滴が始まるとともに、痛み止めの座薬が挿入された。食欲は衰えず、夕食を完食した。痛みで寝付けないというほどではなかったが、ともかく疼痛が続くとともに、点滴の管が気になり、寝返りもままならなかった。

4.術後
7月24日には、朝の採血の他、終日、痛み止め・止血のための点滴があり、朝夕には抗生物質の点滴があった。痛みは和らいだが、午前の外来診察室でのガーゼ交換の際には、出血がひどかった。痰には多くの血が混じる。25日午前には全てのガーゼを取り出した。日中には点滴と吸入があったが、夜間の点滴はなくなった。26日には、日中の短時間の抗生物質の点滴のみとなった。痰に混じる血の量も少なくなった。27日朝に最後の点滴の後、退院した。退院時に受取った診療明細書によると、鼻内篩骨洞根治手術は副鼻腔手術用内視鏡加算を含め、片側で8230点、検査費用、点滴費用、他を加えると合計約30000点であった。27日夜には鼻の奥の血の塊の取れ、呼吸が極めて楽になった。

5.おわりに
入院中の外部との連絡および山積している仕事のために病室にパソコンを持ち込んだが、23日から26日の間に4通のメールを発信したのみで、あまり仕事をする気にはならなかった。完食した3度の食事以外に、お菓子類の間食が過ぎたためか、入院中に、体重が3kgも増えてしまっていた。

退院して、今夜で4晩目。体調は極めて良好。手術前は、ちょっと無理をすると軽く息苦しさを感じていたが、そのようなこともない。くしゃみが出そうで出ないという、気分悪さもない。摘出したポリープの病理検査の結果を今日(30日)の診察時に受取った。それによると、明らかな悪性所見は認められなかったとのこと。ネットによると鼻茸の除去手術は昔は大変だったらしい。医療技術と薬学の発展の有難さを痛感している。

ネットでの解説記事によると、これからの治療が大事なようである。今日の処方箋によると、しばらく、週1回の診察を受けながら、セレスタミン錠とアレグラ錠の服用とアラミスト点鼻液の使用が続く。
posted by hiroichi at 04:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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