日 時: 平成20年3月30日(日) 11時から13時その詳細を、2月29日深夜より、HP「海のサイエンスカフェ」で公開している。日曜日の昼食時ですが、多くの皆様のご参加をお待ちしています。
場 所: ルノアール品川東口店
話 題: 地球温暖化と海―北極の氷が消えるとどうなる?―
話題 提供: 川合 美千代
(カナダ漁業海洋省海洋科学研究所・博士研究員)
参 加 費: 不要(1人1品以上の飲食経費は自己負担)
定 員: 25名
事前 申込: 不要。
主 催: 日本海洋学会教育問題研究部会
以下は、そのHPでの記述の補足です。
日本海洋学会教育問題研究部会
この催しの主催が日本海洋学会教育問題研究部会であることを奇異に感ずる人が居るかもしれない。この部会は、初等中等教育および高等教育における海洋の教育、ならびに一般国民を対象とした海洋の教育、海洋に関する知識の普及等を図るため、そのための手段を検討し実施することを目的として、2003年4月に設立された組織である。
設立当時の事情は角皆さんの記事に詳しい。ほとんどなきに等しい初等中等教育および高等教育における海洋教育の現状をなんとかしようというのが、この部会設立の主な動機である。部会では、理系離れが進行しているなかで、どのようにしたら一般の人々に「海洋に関する知識の普及」活動が受け入れられるのを調べ始めている。このような背景から、HP「海のサイエンスカフェ」の上段で、
私たち人間は、海と切っても切れない関係にあります。このような海で起きている種々の 事柄を研究対象とする海洋学の進歩・普及を図ることを目的として、日本海洋学会が1941年に設立されました. その活動の一環として、日本海洋学会教育問題研究部会は,学会員が一般の皆様(高校生から大人まで)と海洋学の最新の研究成果について、双方向で話し合うことを通して,多くの皆様が海との関係を身近に感じる方法を探し出すために、「海のサイエンスカフェ」 を開催することになりました。と、その趣旨を述べた。「海のサイエンスカフェ」は単なる質疑応答が活発であるという意味での「双方向」な研究紹介ではなくて、多少とも海に関心のあってこの催しに参加した高校生・一般の人たちとともに、もっと多くの人に海への関心を持ってもらうのにはどうするのが良いのかを一緒に考えることを意図している。
テーマなど
今回のテーマは、部会員の一人であって東北大学サイエンスカフェにも関与していて、当日の進行役である須賀さんが、話題提供を川合美千代さんに依頼し、川合さんと相談して、「地球温暖化と海―北極の氷が消えるとどうなる?―」としたとのことである。川合さんは、若手研究者が対象の日本海洋学会岡田賞の2008年度受賞者であって、化学がご専門の、豊富な北極海を含めた観測航海への参加経験と在外研究生活経験を有する新進気鋭の若手女性研究者のお一人である。
当日は、東北大学サイエンスカフェにならって、約30分間の話題提供の後、事前に作成したアンケートを基に、参加者の皆さんと一緒に、会場全体あるいはテーブル別に、講演内容に限らず、海で起きている事柄について質疑・応答を行うとともに、海洋学の普及について議論する予定である。
開催までの経緯
私は、昨年3月の2007年度日本海洋学会春季大会
期間中に日本海洋学会教育問題研究部会主催で開催したシンポジウム(兼部会)で、今後のアウトリーチ活動として、サイエンスカフェを開催することを提案した。このサイエンスカフェ開催提案は部会で承認はされたものの、私の本職の忙しさのため、具体的な準備活動を行うまでには至らなかった。
私が航海のため欠席した9月下旬の2007年度日本海洋学会秋季大会の際に開催された部会で、須賀さんの再提案があって、2008年春の学会期間中には部会主催でサイエンスカフェを開催する方針が決まった。しかし、具体的検討が進まない間に、シンポジウムなどの学会関連行事の登録期間が終わってしまい、学会関連行事としては開催できなくなった。それでも、12月半ばに、「部会として部屋を確保して、2007年春のように研究船に乗船した高校生や一般の人たちを囲んで、「気候変動と海洋」をテーマにして、サイエンスカフェの予備実験をしてみる」ことになった。
サイエンスカフェの会場としては、東京海洋大学の生協食堂の一角を第1候補とした。しかし、サイエンスカフェ開催日の3月30日(学会期間最終日で種々のシンポジウムの開催日)は日曜日であるため、生協食堂を利用できないことになった。そのため、品川のカフェを何とか探すことになった。提案者の一人として会場探しを担当し、運よく「ルノアール品川東口店」を確保できたのは2月4日のことであった。
私にはサイエンスカフェの実施に関与するのは初めての体験である。また、サイエンスカフェについてのイメージも部会員によって異なり、どうなるのか予測できない面もある。とはいえ、色々な方々から、研究者とは異なる視点からの発言をお聞きするのを楽しみにしている。