その電車の中で、カラオケルームを借りることを思いついた。カラオケルームならば、マイク・スピーカー設備は完璧、飲み食いしながらの談話も問題なし、日本が誇るカラオケシステムでのサイエンスカフェこそ、日本の状況にあったサイエンス普及活動ではないのではないか? 最後にニセ科学にまつわるカラオケ(「ギリギリ科学少女ふぉるしぃ」はないだろうが...)でも歌えれば最高、と一人悦に入っていた。
とりあえず、最初に某喫茶店に飛び込んで、サイエンスカフェを開きたいが、客席の一部を日曜日の昼に予約することが可能か尋ねてみた。店員が上司と相談しなければ確答できないが可能であると思いもかけず良い回答を得た。取り急ぎ、名刺を渡し、後日の連絡をお願いした。もう一軒はサラリーマン向けの店で日曜日は営業していなかった。
続いて、全国チェーンのカラオケルームの受付に行き、会合開催についての可否を確認した。人数を確定して予約してくれれば何時でもOKとのことであった。
ルーム料金表で調べると、日曜日は12時から営業。メンバー料金で最大30名までで17時までの昼間の2時間だと3万円であった。
結局、某喫茶店から月曜日にサイエンスカフェ開催会場としての利用を歓迎するとの連絡が入り、喫茶店で行うこととなった。正式には、開催要項が確定しだいご案内します。
とはいえ、サイエンス・カラオケのアイデアは捨てがたく、サイエンスカフェ・ポータルで他のサイエンス・カフェの会場を調べてみた。いままで、カラオケルームでサイエンスカフェを開催した例はないようである。やはり、娯楽場であるカラオケルームでの開催には抵抗があるのだろうか? それとも会場費がネックなのだろうか?
<追記1>
「ギリギリ科学少女ふぉるしぃ」のリンク先をオフィシャルサイトに変更しました。
<追記2>
MANTAさんへの13日00時31分の返答にダブりますが、
ブログ「科学技術コミュニケーターってなんだろう」でsalsaさんがサイエンスカフェの会場探しの体験を述べています。その状況に、思わず、うなずいてしまいました。
2月13日01時05分
hiroichi さんがこんな曲をご存じだなんて驚きです。
カラオケボックスは閉鎖感を感じます。(窓がない、入口は一つ、座席は隣の人と密着 ←私のイメージです。古いかも?)
顔見知り同士ならいいですが、そうでない場合は抵抗がありますね。ただ逆にそれを利用するとおもしろいイベントになると思います。
たとえば深海の雰囲気は、カラオケボックスなら演出できるかもしれませんね。
>hiroichi さんがこんな曲をご存じだなんて驚きです。
「ニセ科学批判」にかかわるブログでの議論を閲覧していて、
http://blackshadow.seesaa.net/article/46980637.html
で紹介されているのに出会いました。こういう風刺が音楽として出回るなんて、「世の中、捨てたもんじゃないな」と楽しくなります。
MANTAさん
>顔見知り同士ならいいですが、そうでない場合は抵抗がありますね。
カラオケルームに限らず、大学とかの公的機関と独立して個人的なサイエンスカフェを普通の喫茶店で開催しようとすると、いかがわしい団体と疑われて会場確保にも苦労するということを聞いています。
多くの人に気軽にサイエンスカフェに参加してもらうための方法として、喫茶店よりも遊興施設として抵抗感が低いであろうカラオケルームかなと思ったのですが・・・
しかし普通の喫茶店でもお願いすると貸してもらえる、というのは勉強になりました~
>しかし普通の喫茶店でもお願いすると貸してもらえる、というのは勉強になりました~
http://girasole.cocolog-nifty.com/costep/2008/02/post_541c.html
の成功例もありますが、ブログ「Science and Communication」さんからのTBでも述べられているように、山手線沿線エリアでは難しいようです。
TBへのコメントでも述べましたが、品川駅周辺で会場を見つけられたのは、日曜日を希望したことが大きかったようです。
MANTAさんの「たとえば深海の雰囲気は、カラオケボックスなら演出できるかもしれませんね」の逆手のとりように笑ってしまいました。
こちらで「はい、どうぞ」と言われた2件はどちらも全国チェーン展開しているようなカフェだったりレストランだったりしたのも驚きでした。ただ、サイエンスの「サ」の字も言っていませんし、終わってもそれがサイエンスカフェだったとはお店の人は認識していません。牛乳に利き酒ならぬ「利き乳」をやるのも、前もって「牛乳のゲームしたいんですけど、一応飲食持ち込みになってしまうので了解していただけますか・・・」と電話したら、「あ、いいですよ」でした。はやい話、物は言いようなのかと思いました。お店にとってはちょっと地味な結婚式の二次会の位置づけかもしれません。
東京はまた事情が違ってくるのかもしれませんが、逆手にとってカラオケとか花見とかおもしろいカフェを開拓して参りましょう。
ダメモトで店に飛び込んで、あっさりとOKの返答を貰った時は、本当に嬉しかったです。
山手線沿線エリアでは貴重な場所らしいので、お店の人に「もう、サイエンスカフェとかいう集まりには場所を提供しない」と思われないように、当日の運営には気を付けようと思っています。
サイエンス花見も面白そうですね。ともかく、「賢い市民」を増やして世の中を変えるために、双方向でサイエンス(私の場合は海洋学が主ですが)を語り合う場を増やしたいと思っています。
なるほど、そうかもしれませんね。そもそも運営側が堅苦しく考えてはいけないということですね。
>サイエンス花見も面白そうですね
いいですね!
カラオケボックスも、自分の常識の枠にはめずに、まずは使ってみることがいいように思えてきました。