2008年02月11日

サイエンス・カラオケ?<追記あり>

日本海洋学会教育問題研究会では、春の学会最終日の3月30日の出来れば11時から13時に学会会場(東京海洋大学)近くの品川駅周辺でサイエンスカフェを開催することになり、その会場探しを担当することとなった。前もって、東京海洋大学の知人に学生たちから候補店についての情報の収集をお願いしたが、良い場所がないとのことであった。確かに、何度も行っている品川駅周辺で見かけた喫茶店をあれこれ思い浮かべたが、日曜日の昼に特定団体に会場を提供してくれそうな喫茶店を思いつかなかった。このような状況で、とりあえず、2月3日(日)午後に、会場探しのため品川へ向かった。


その電車の中で、カラオケルームを借りることを思いついた。カラオケルームならば、マイク・スピーカー設備は完璧、飲み食いしながらの談話も問題なし、日本が誇るカラオケシステムでのサイエンスカフェこそ、日本の状況にあったサイエンス普及活動ではないのではないか? 最後にニセ科学にまつわるカラオケ(「ギリギリ科学少女ふぉるしぃ」はないだろうが...)でも歌えれば最高、と一人悦に入っていた。

とりあえず、最初に某喫茶店に飛び込んで、サイエンスカフェを開きたいが、客席の一部を日曜日の昼に予約することが可能か尋ねてみた。店員が上司と相談しなければ確答できないが可能であると思いもかけず良い回答を得た。取り急ぎ、名刺を渡し、後日の連絡をお願いした。もう一軒はサラリーマン向けの店で日曜日は営業していなかった。

続いて、全国チェーンのカラオケルームの受付に行き、会合開催についての可否を確認した。人数を確定して予約してくれれば何時でもOKとのことであった。
ルーム料金表で調べると、日曜日は12時から営業。メンバー料金で最大30名までで17時までの昼間の2時間だと3万円であった。

結局、某喫茶店から月曜日にサイエンスカフェ開催会場としての利用を歓迎するとの連絡が入り、喫茶店で行うこととなった。正式には、開催要項が確定しだいご案内します。

とはいえ、サイエンス・カラオケのアイデアは捨てがたく、サイエンスカフェ・ポータルで他のサイエンス・カフェの会場を調べてみた。いままで、カラオケルームでサイエンスカフェを開催した例はないようである。やはり、娯楽場であるカラオケルームでの開催には抵抗があるのだろうか? それとも会場費がネックなのだろうか?

<追記1>
「ギリギリ科学少女ふぉるしぃ」のリンク先をオフィシャルサイトに変更しました。

<追記2>
MANTAさんへの13日00時31分の返答にダブりますが、
ブログ「科学技術コミュニケーターってなんだろう」でsalsaさんがサイエンスカフェの会場探しの体験を述べています。その状況に、思わず、うなずいてしまいました。
2月13日01時05分

posted by hiroichi at 02:13| Comment(8) | TrackBack(2) | 日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
『ふぉるしぃ』は iTunes Store でも売ってますね。
hiroichi さんがこんな曲をご存じだなんて驚きです。
Posted by komorin at 2008年02月11日 04:27
>サイエンス・カラオケのアイデアは捨てがたく
カラオケボックスは閉鎖感を感じます。(窓がない、入口は一つ、座席は隣の人と密着 ←私のイメージです。古いかも?)
顔見知り同士ならいいですが、そうでない場合は抵抗がありますね。ただ逆にそれを利用するとおもしろいイベントになると思います。

たとえば深海の雰囲気は、カラオケボックスなら演出できるかもしれませんね。
Posted by MANTA at 2008年02月11日 08:59
komorinさん

>hiroichi さんがこんな曲をご存じだなんて驚きです。

「ニセ科学批判」にかかわるブログでの議論を閲覧していて、
http://blackshadow.seesaa.net/article/46980637.html
で紹介されているのに出会いました。こういう風刺が音楽として出回るなんて、「世の中、捨てたもんじゃないな」と楽しくなります。

MANTAさん

>顔見知り同士ならいいですが、そうでない場合は抵抗がありますね。

カラオケルームに限らず、大学とかの公的機関と独立して個人的なサイエンスカフェを普通の喫茶店で開催しようとすると、いかがわしい団体と疑われて会場確保にも苦労するということを聞いています。

多くの人に気軽にサイエンスカフェに参加してもらうための方法として、喫茶店よりも遊興施設として抵抗感が低いであろうカラオケルームかなと思ったのですが・・・
Posted by hiroichi at 2008年02月11日 13:09
先日はじめてサイエンスカフェに参加しましたが、せまい、ちっちゃい喫茶店ではじめは入るのに躊躇しました。でも窓から参加者のかたの表情が見えますし、コーヒーのいい香りがするので、まあ大丈夫かなと思い参加しました。そういうオープンさと密着さをあわせもった喫茶店は許可さえもらえればよい場所だと思います。

しかし普通の喫茶店でもお願いすると貸してもらえる、というのは勉強になりました~
Posted by MANTA at 2008年02月12日 12:21
MANTAさん

>しかし普通の喫茶店でもお願いすると貸してもらえる、というのは勉強になりました~

http://girasole.cocolog-nifty.com/costep/2008/02/post_541c.html
の成功例もありますが、ブログ「Science and Communication」さんからのTBでも述べられているように、山手線沿線エリアでは難しいようです。

TBへのコメントでも述べましたが、品川駅周辺で会場を見つけられたのは、日曜日を希望したことが大きかったようです。
Posted by hiroichi at 2008年02月13日 00:31
hiraichiさま、TB&リンクありがとうございます。
MANTAさんの「たとえば深海の雰囲気は、カラオケボックスなら演出できるかもしれませんね」の逆手のとりように笑ってしまいました。
こちらで「はい、どうぞ」と言われた2件はどちらも全国チェーン展開しているようなカフェだったりレストランだったりしたのも驚きでした。ただ、サイエンスの「サ」の字も言っていませんし、終わってもそれがサイエンスカフェだったとはお店の人は認識していません。牛乳に利き酒ならぬ「利き乳」をやるのも、前もって「牛乳のゲームしたいんですけど、一応飲食持ち込みになってしまうので了解していただけますか・・・」と電話したら、「あ、いいですよ」でした。はやい話、物は言いようなのかと思いました。お店にとってはちょっと地味な結婚式の二次会の位置づけかもしれません。
東京はまた事情が違ってくるのかもしれませんが、逆手にとってカラオケとか花見とかおもしろいカフェを開拓して参りましょう。
Posted by Salsa at 2008年02月13日 12:37
Salsa さん

ダメモトで店に飛び込んで、あっさりとOKの返答を貰った時は、本当に嬉しかったです。

山手線沿線エリアでは貴重な場所らしいので、お店の人に「もう、サイエンスカフェとかいう集まりには場所を提供しない」と思われないように、当日の運営には気を付けようと思っています。

サイエンス花見も面白そうですね。ともかく、「賢い市民」を増やして世の中を変えるために、双方向でサイエンス(私の場合は海洋学が主ですが)を語り合う場を増やしたいと思っています。
Posted by hiroichi at 2008年02月14日 02:09
>お店にとってはちょっと地味な結婚式の二次会の位置づけかもしれません。

なるほど、そうかもしれませんね。そもそも運営側が堅苦しく考えてはいけないということですね。

>サイエンス花見も面白そうですね
いいですね!
カラオケボックスも、自分の常識の枠にはめずに、まずは使ってみることがいいように思えてきました。
Posted by MANTA at 2008年02月15日 08:50
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Excerpt: 東京品川駅界隈で,サイエンスカフェ開催会場としての利用を歓 迎する喫茶店があったそうです.ある程度の広さがあって場所貸 しできる喫茶店はなかなか見つからないだけに,朗報と言えるの ではないかと思いま..
Weblog: Science and Communication
Tracked: 2008-02-11 21:07

わかってきました。サイエンスコミュニケーションの急所
Excerpt:  カメラメーカーが新しいコンセプトのデジカメを出そうと企画会議をしている。いろい
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Tracked: 2008-02-13 12:40