2007年12月04日

桃太郎の母

昨日の毎日新聞の「本と出合う-批評と紹介」面の「この人・この3冊」欄で文化人類学者である石田英一郎が取り挙げられ、3冊の中に懐かしい「桃太郎の母」が紹介されており、思わず、その解説に読み入ってしまった。

1968年4月に大学に入った時に、第2外国語の履修科目(ロシア語)別に2年間の教養部のクラスが編成された。このクラスの親交を深めるために文集を出すことになった。指定された内容は自己紹介と本の紹介だったらしく、私が紹介したのが、大学受験が終わった後で読んだ「桃太郎の母」であった。他の級友たちの中には、「無門関」や「堕落論」を紹介した者もいた。今思えば、大学紛争が勃発する直前の古き良き時代であった。


「桃太郎の母」の詳細は忘れたが、ともかく、面白く、感動したことを覚えている。新訂版が講談社学術文庫に収められているとのことなので、30年前に返って、読みなおしてみようと思う。

この文集はガリ版印刷で、永いこと私の机の引出しに保管してあった。しかし、2年前の引っ越しの際に処分してしまったようで、今探してもみつからない。

約60人の級友の中には、卒業後に医学部、文学部、法学部に再入学した者や出家した者もいる。学部卒または修士修了で就職した級友も多かった。6人の級友とは今でも年賀状のやり取りがをしている。私が関東圏に転職した際の開催された歓迎会には、関東在住の6人で旧交を温めた。また、今年の6月には同期会があり、大学卒業以来35年振りに5人と再会した。皆が各々の人生を謳歌しているのを知ることは、幸いである。
posted by hiroichi at 03:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 想い出 | 更新情報をチェックする
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