2025年01月01日

お願い(トップ固定)

本ブログは2014年4月4日にLOVELOGブログサービスからSEESAAブログサービスに移行し、LOVELOGブログ内の全ファイルを削除ました。しかし、ブログ記事内の過去ログへのリンク先TB元のURLが旧ブログサイトの


のままになっています。このため、これらの記事を閲覧する際には、該当記事のタイトルについての新ブログサイト内記事検索をおこなって、該当記事を見つけ出す必要があります(検索欄は右サイドバーにあります)。ご不便をおかけしますがご了承ください。


拙ブログ参照記事: 2014年4月4日 「LOVELOGからSEESAAへのブログ移行


2014年4月5日 hiroichi


SEESAAブログサービスの新デザインシステムへの移行に伴ない、リンク先などの従来の掲載情報の一部が未修復です。修復まで、しばらく、お待ちください。


2017年5月11日 hiroichi
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2024年01月28日

新年のご挨拶2024

令和6年能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧をお祈りしております。
年が明けて、あっという間に、もう1月も終わろうとしています。大変、遅くなってしまいましたが、例年に倣って、本年の年賀状に記載しました文章を以下に再掲し、新年のご挨拶と致します。

謹 賀 新 年

本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

2024nenga.jpg

相変わらず、科学コミュニケーション、海洋・地学・理科教育、科学振興、「地区住民による地区津波防災計画立案の手引き」制作、その他に関するさまざまな活動に係わりながら、毎日を大過なく元気に過ごしています。コロナ禍を無事に乗り越えて、いろいろな方々と各種の対面イベントで気楽にお話しできるようになったことを有難く思い、幸運に感謝しています。
現在の国内外の政治社会状況の混乱・混迷の大元には、過度の成果主義、効率化のために、多くの人が心の余裕を失い、自分の「無意識の偏見」を自覚できる「豊かな想像力」に裏打ちされた「広い心」を持てなくなったことがあるように思います。このような今の社会が変わることを願って、今後も、自分に出来る範囲で科学コミュニケーションなどの活動を、多くの仲間とともに楽しみながら続けていこうと思っています。

令和6年 元旦

年賀状全体イメージ画像
ーーー
イラスト:
薬師窯錦彩招福寿々辰(土鈴・中)
https://omodakaya.com/
以下に、上の文面の補足として、旧年を振り返りながら、新年を迎えるにあたって思うことを述べます。

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posted by hiroichi at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2023年12月23日

「科学の営み」についての対話の試み

日本科学振興協会(JAAS)年次大会2023が、10月7日から9日まで秋葉原でハイブリッド開催された後、12日までオンラインで開催された。管理人は3日間の現地会場での受付を担当した他、9日および12日に「科学について知っていてほしい5つの事」と題するポスターを発表した。このポスター発表の目的は、一般的な研究成果の発表・紹介とは異なり、ポスターの前での発表者と参加者の対話を通して、科学者の在り方、科学の在り方、科学研究の意味などについての共通理解を深めることであった。そのための材料として、拙ブログ2008年5月6日付け記事の中で提案した「科学について知っていてほしい5つの事」の改訂版を提示し、参加している科学者は自分が考える「科学について知っていてほしい5つの事」を、非科学者は自分が考える「科学(者)に望む5つの事」を互いに示し、それらについての意見を互いに交換することを試みた。以下では、このポスター発表の内容と結果を紹介する。

なお、本記事はJAASの教育対話促進プロジェクトが実施する「科学教育 Advent Calendar 2023」の23日目の投稿である。アドベントカレンダーとは、12月25日のクリスマスに向けて、12月1日から日替わりで様々な人が記事を投稿するもので、「科学教育 Advent Calendar 2023」には、科学教育や科学文化に関する様々なトピックが掲載されている。是非、ご覧ください。
 
拙ブログ関連記事:
2008年5月6日付け 科学についての知っていてほしい5つの事
関連ウェブサイト
日本科学振興協会(JAAS)年次大会2023
科学教育 Advent Calendar 2023


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posted by hiroichi at 01:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | 更新情報をチェックする

2023年12月14日

好奇心、探究心、研究心

今年は、今までになく慌ただしい毎日で、前回の4月の更新から8か月が過ぎてしまった。こうした中、管理人が日本科学振興協会(JAAS)会員として参加しているイベントの1つである「イノベーションユース season2」で、11月26日に参加者向けに1時間の特別レクチャーをおこなうことになった。
「イノベーションユース」は、「探究心で未来を照らす、好奇心に火をつける 10代の研究マインドを応援する育成型プロジェクト」をキャッチフレーズとしている。このことを考慮して、特別レクチャーの一部に「好奇心、探究心、研究心」についてのこれまで管理人が考えてきたことをまとめて話すことにした。それは、何の留保もつけずに、研究における「好奇心」の重要性を強調する研究者が多いことに漠然とした疑問を感じていたからでもある。多分に不勉強な管理人の独断的な考えであり、至らない点が多々あると思うが、以下に、特別レクチャーの内容の該当部分について詳しく述べる。


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posted by hiroichi at 14:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学リテラシー | 更新情報をチェックする

2023年04月16日

地衡流平衡と地殻平衡(アイソスタシー)

1月21日の前回のブログ更新以降、国際学術雑誌投稿論文の査読、矢倉英隆さんが主宰するサイファイフォーラム(科学者のための科学の哲学フォーラム)での講演、JAAS日本科学振興協会のWG会合・会員交流会や幹事を務める国際津波防災学会津波防災対策検討分科会で内容を検討中の「地区住民による津波防災対策計画立案のための手引き」に関連する各種イベントへの参加などのため、ブログを更新する時間がないまま、ほぼ3か月が過ぎようとしている。

この間、2月25日に全国地学教育関係者Zoom交流会で令和5年度大学入試共通テストでの地学基礎および地学の問題についての意見交換に参加した。この交流会に参加した理由は、共通テスト②理科地学の海洋表層の大規模な循環に関する問題文中に、管理人の認識と大きく異なる「海洋全体ではアイソスタシーが成立しており,最下層の水平面に加わる圧力が一様になっている」という記述があるのに気付き、最近の高校地学の授業では海洋中の密度鉛直断面分布の説明で「アイソスタシー」という言葉を使っているのか否かを現場教員の方々に直接、確かめたいと思ったためであった。

管理人は、「アイソスタシー」は、地殻が上部マントルに浮かんでいる状態を説明する固体地球科学分野の概念であって、確かに上部マントルの十分に深いところ圧力は水平的に一様であるが、海洋底層水平面での圧力が一様であること(圧力の水平勾配がゼロであること)は「水平圧力勾配とコリオリ力が釣り合う地衡流がない」ことに対応しており、地殻の厚さ分布を説明する「アイソスタシー」と結びつけて理解することは大きな誤りであると考えていた。実際、Zoom交流会に参加していた現場教員からも、海洋分野で「アイソスタシー」を聞いたことがないとのことだった。

大学入試共通テストの問題は過去問として、受験生の目に留まる機会多い。このため、その記述に誤解を招く表現があれば、その影響は極めて大きいと考える。宿題が山積して、何かと気ぜわしい中、共通テストの設問内容に含まれる懸念の指摘を先延ばしにできないと考え、以下に詳細を述べることにした。
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posted by hiroichi at 03:36| Comment(1) | TrackBack(0) | 海のこと | 更新情報をチェックする