2019年01月01日

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本ブログは2014年4月4日にLOVELOGブログサービスからSEESAAブログサービスに移行し、LOVELOGブログ内の全ファイルを削除ました。しかし、ブログ記事内の過去ログへのリンク先TB元のURLが旧ブログサイトの
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(n は 0 から 9 の数字)

のままになっています。このため、これらの記事を閲覧する際には、該当記事のタイトルについての新ブログサイト内記事検索をおこなって、該当記事を見つけ出す必要があります(検索欄は右サイドバーにあります)。ご不便をおかけしますがご了承ください。

拙ブログ参照記事: 2014年4月4日 「LOVELOGからSEESAAへのブログ移行

2014年4月5日 hiroichi

SEESAAブログサービスの新デザインシステムへの移行に伴ない、リンク先などの従来の掲載情報の一部が未修復です。修復まで、しばらく、お待ちください。

2017年5月11日 hiroichi
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2018年04月30日

第0回科学技術社会論カフェに参加して

 4月28日夜に本郷で開催された第0回科学技術社会論カフェ「科学は科学的か」に参加した。
 何かと慌ただしい毎日で、科学や科学コミュニケーションについて考える時間がない中、4月21日にツイッターで開催を知り、その題名に引かれ、サイトを確認したら、STSネットワークジャパン主催のイベントだった。2014年9月に名古屋で行われた「夏の学校」に参加した時の活発な議論を思い出し、参加することにした。ただし、いろいろな締め切りが迫っていたため、「行けたら行く」で参加登録をした。
 それまで抱えていた「RikaTan(理科の探検)」8月号の原稿「海と私たちの生活」連載第3回「海のコンベアベルト」を何とか完成させ、4月8日に依頼されたJGR-Ocean投稿論文の査読報告も完了できたので、他に締切を抱えていたが、思い切って参加することにした。
 以下は、この科学技術社会論カフェに参加して、思ったことなど。

拙ブログ関連記事:
2014年09月23日 8月17日-9月22日の参加イベントとツイート

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posted by hiroichi at 18:27| Comment(0) | サイエンスカフェ | 更新情報をチェックする

2018年03月31日

魚の耳石を用いた研究

魚の耳石(じせき)とは、マサバ、イワシ、サンマなどの硬骨魚類の内耳にある炭酸カルシウムの結晶からなる組織です(伊藤ほか、2018)。耳石の大きさや形は、魚の種類によって、大きく異ります。普通に食卓を飾る焼き魚や煮魚からも取り出すことができます。このため、収集したり、夏休みの自由研究の対象になっています。福井水産試験場ホームページの「いろいろな魚の耳石」のページでは、見るだけでも楽しい、福井県の海でとれた201種類の魚の耳石の写真が公開されています。耳石の取り出し方は、福井水産試験場ホームページの「耳石を取り出してみよう」のページの他にも、「WILD MIND Go!Go!」サイトの「魚の耳石を見つけよう!」で紹介されています。

この魚の耳石は、結晶化した後は代謝されないため、個体が経験した環境履歴が経時的に保存されているという特徴を持っています。多くの魚類では、耳石に日周輪を形成することが飼育実験によって確かめられています。したがって、耳石日周輪をすべて読むことができれば、採取日から逆算することで、孵化日を推定することができます(伊藤ほか、2018)。なお、日周輪は、日輪とも呼ばれています。また、飼育実験から、多くの魚類で、日周輪の数+2が孵化後の日数であることが知られています。

管理人は、約20年前に、農林水産技術会議プロジェクト研究成果報告会で耳石の日周輪を利用したアジ仔稚魚の産卵場推定の話を始めて聞いて以来、魚の耳石を用いた研究の成果に強い期待を抱いてきました。遊泳能力の乏しい仔稚魚は水の動きによって移動するので、耳石の日輪数の空間分布の変化から仔稚魚の日々の移動を捉えることが可能になれば、数日の時間間隔で海水の移動を知ることができるのではないかと、考えたからです。

海水の動きを追跡することは、前エントリーで述べたタンカー沈没事故の影響の推定などで重要な課題です。漂流ブイは海水移動を追跡する有力な方法ですが、漂流ブイを大量に放流するのは、多大な経費を要し、困難です。海水の成分(塩分、栄養塩濃度組成、溶存酸素量、同位体元素比など)を分析し、その違いから海水を区別し、海水の移動を推察する方法が考案され、多くの成果が得られています。しかし、この方法によって海水の移動を短い時間間隔で捉えるのは、容易ではありません。仔稚魚の耳石分析は、生物情報を使って物理情報を得るという面白い課題になると思っていました。

このこともあって、3月25日午前に品川で開催された第21回海のサイエンスカフェ「耳石でわかる!魚の暮らした環境」に参加しました。マサバの耳石の酸素同位体分析で得られた最新の研究成果の紹介を話題提供者の樋口富彦さんからお聞きし、この約20年間で耳石の分析方法に格段の進展があったことを知りました。その後、3月29日にネットをチェックしていて、平成20年3月25日付けで独立行政法人水産総合研究センターから「耳石を用いた太平洋産のクロマグロの年齢査定と成長解析の成果」がプレスリリースされていたのに遭遇しました。耳石の年輪の分析から、クロマグロの成長は10歳程度までが速く、それ以降では遅くなること、クロマグロの寿命が20年近いことが示唆されたという、大変、興味深い内容でした。

耳石の話題が重なったのを機に、専門外ですが、以下に、魚の耳石の解説を試みます。

<参考>
新井崇臣 (2007): 耳石が解き明かす魚類の生活史と回遊.
  日本水産学会誌、第73巻第4号、652-655.
  https://doi.org/10.2331/suisan.73.652
塚本勝巳 (2006): ウナギ回遊生態の解明
  日本水産学会誌、第72巻第3号、350-356.
  https://doi.org/10.2331/suisan.72.350
伊藤進一ほか (2018): 気候変動が水産資源の変動に与える影響を理解する上での問題点と今後の展望.
  海の研究、第27巻第1号、59-73.
  https://doi.org/10.5928/kaiyou.27.1_59

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posted by hiroichi at 20:06| Comment(0) | 海のこと | 更新情報をチェックする

2018年02月08日

東シナ海で流出した油の日本への影響

2018年2月12日01時41分 一部修正

某MLで、表題の件について、
1)こういう影響は3ヶ月位の単位で近海に広がるそうです。
2)4月に日本にとって深刻な事態が起こるのでしょうか?あるいは、影響は少ないのでしょうか?
という質問を1月31日に受けた。これに対し、管理人は、次のような回答をした(一部追記、改変)。

1)について
3か月という数字は、英国海洋センター(NOC)のモデル結果から広まっていることだと思います。NOCの結果は、タンカーが沈没した点から放出した6000個の粒子の移動を追跡したものです。流出した油の拡がりの目安の一つではありますが、現実は、この結果とは大きく異なっていることは容易に察せられます。それは、実際には、流出した油は液体であり、移動しながら、変質しますが、このことが、モデルでは、一切、考慮されていないことです。また、放流モデルの流れは、2006年から2015年の各年の1月の流れであり、現在の黒は大蛇行中ですが、そのことは配慮されていません。また、風の影響も含まれていません。

2)について
おそらく、多数の魚の死骸が海岸に打ち寄せるなどの目に見える形での、深刻な事態は起きないと思います。しかし、大量の有害物質が海に漏れたのですから、海の一部に何らかの影響が生じているのは確かです。

以下は、この回答の補足と関連事項の詳細。

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posted by hiroichi at 01:27| Comment(0) | 海のこと | 更新情報をチェックする

2018年01月03日

新年のご挨拶2018

明けましておめでとうございます。
本年の年賀状に記載しました文章を以下に再掲し、ご挨拶と致します。
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謹賀新年
本年の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
Nenga2018.jpg

 相変わらず、海洋学の研究・教育の普及活動や科学コミュニケーション活動をしたり、理科教育・科学技術研究開発に関連する集会・イベントなどに参加したりして、充実した毎日を過ごしております。
 日本海洋学会会員有志による「軍事研究と海洋科学を考える談話会」などの活動を通して、「社会における科学者の役割」について、いろいろと考えることの多い1年でした。雑誌「RikaTan(理科の探求)」2018年4月号から、他の編集委員2名と交代で、連載「海と私たちの生活」を始めます。
 「豊かな想像力」と「広い心」を持つ人が一人でも増えることを願って、自分に出来ることを、焦らずに、仲間とともに、楽しく続けていきたいと思っています。
---
イラスト:錦彩招福寿々戌(土鈴・中))
https://www.amazon.co.jp/

以下は、上の文面の補足。

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posted by hiroichi at 03:04| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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